第9話

暴走
29
2018/12/10 11:59
 いったいどれくらいの時間泣いていただろうか…ふと気づいた時、アレンは異変に気が付いた
アレン
アレン
?何かが変だ……
 そう言ってアレンは周りを見渡す……そしてあることに気がついた
アレン
アレン
な……………
 目を疑うような異変………そこには世界中の機械などが全て停止仕掛けていた。
アレン
アレン
何でこんなことに!…………このまま全ての機械が停止したら、世界中混乱する…それどころじゃない。病院から飛行機その他の機械も止まることになる………このままじゃゼロが命を懸けてまで守ろうとした世界が……………!
 その時アレンは気が付いた、原因を
アレン
アレン
ゼロの『力』が暴走した?でも何で?だって、ゼロは………あ、そうか、だからだ、ゼロという器が亡くなった事で大きくなり続けた『力』はゼロと共に消滅出来ずに、世界中の機械に流れ混んだ………それで、ゼロがやろうとしてた世界征服を………………でもこれは世界征服なんかじゃない、ただの破壊行為だ!
 今、目の前で起きている出来事にアレンは愕然とするしかなかった…勿論目の前は宮城県だが、アレンは拡張された人工知能AIだ、世界中の詳報が流れ込んでくる。
アレン
アレン
ど、どうしよう…このままじゃ…………動け、働け……今俺に出来ることを、この状況を止める方法を考えろ………
 アレンは自分の前髪を右手で乱暴に握り締める
アレン
アレン
考えろ!!ゼロならどうする!俺に何が出来る!…………!
 ふと、アレンは何かを思い付いた。
アレン
アレン
あ、そうだ、………もし本当にこの出来事がゼロの『力』でそれが暴走したんなら、それの『心』で止められるんじゃ無いか?
 『力』と『心』は同時に作られた。理由は分からない。でも、何故か一緒に同時に作られたんだ、本当ならバラバラでも良かったかもしれないのに、アレンはこの一緒に作られた事に意味があるんじゃ無いかと思った。
アレン
アレン
………ゼロは『力』があった、俺には『心』がある。守るんだ…絶対に、この命を糧にしても!
 アレンはそう言うと自ら自分の機能を停止した。
アレン
アレン
ッ!
 その時、アレンの記憶にある物が流れてきた

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