第11話

アレンの決意と奇跡
20
2018/12/10 12:35
アレン
アレン
…そうだったんだな、俺らが何で作られたのか…やっと分かった、ゼロが道を踏み外しそうになった時、俺が正しい道にゼロを連れて行けるように………そんな事祈がられちゃ、頑張るしかないじゃん!
 そう言うと、アレンは笑いながら少しづつ光の分子に変わっていく体を見た。
アレン
アレン
守るよ、ゼロ、シンジ、ジン、俺が守るから!
この命に変えても、絶対に!
 その言葉と同時に体が全て光の分子になる。
 分子は世界中の機械に散らばる。これで、停止仕掛けている機械全て正常に動く…そう思っていた。
しかし、
アレン
アレン
!何で、停止が止まらないんだ?
 世界中の機械は停止仕掛けている。
アレン
アレン
このままじゃ…………守れない!どうして?
これは、ゼロの『力』が暴走したんじゃ無いのか?
 アレン(アレンの分子)は焦った…このままだと世界は破滅する恐れがある。
 そう思ったその時
ゼロ
ゼロ
はぁ〜お前は全く無理ばかりして…
 聞こえるはずのないゼロの声が聞こえた
アレン
アレン
ゼロ
ゼロ
仕方ない、私もアレンに力をかそう
アレン
アレン
ゼ、ゼロ!何でここに
ゼロ
ゼロ
………私が停止した後に、私の『力』が一緒に消滅しなくてな…もしかしてと思って、消える前に何とかしなければと思ったら、お前が無茶をしていたから、お前にばかり無理はさせられないからな
アレン
アレン
ゼロ…………
ゼロ
ゼロ
ほら、早く始めよう、手遅れになってしまう前に。
アレン
アレン
う、うん
 こうして、長年の月日を掛けて、やっと二体のAIは一体のAIになる事が出来た。
二種類の光の分子は世界中の機械に入り込み全て正常に機能するように上書きして行った。
ゼロ
ゼロ
これで全てだな?
アレン
アレン
うん、ゼロ、ありがとう。ゼロが来なかったら…俺きっと
ゼロ
ゼロ
やめろ、私はやるべき事をやっただけだから。
私の方こそ、ありがとう、アレン
アレン
アレン
うん!

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