第14話

自販機

1,004

2019/05/05 13:29

ーーーー今回は赤也目線でのストーリーとなります。






































最近、心がモヤモヤとする。


初めてそれがあったのは高校生との合同練習から。
幸村先輩たちと内原が知り合いだったと知ってから…。






















高校生との合同練習から2ヶ月がたった頃だった。
幸村先輩と内原が話している所を偶然見かけた。











2人はとても楽しそうに話していて、そんな2人を見ていると心のモヤモヤが増えてゆく感じがした。









なんなんだよ……。




このモヤモヤは。



















・
・
・

？？？

…はら……ぶちょ…

？？？

きりは……部長…

？？？

切原部長！

切原赤也

うわぁ！？

内原 (あなた)

切原部長？どうかしたんですか？

切原赤也

…いや。ボーッとしてた。

切原赤也

んで？なに？

内原 (あなた)

…いいえ。なんでもないです。

内原 (あなた)

…それにしても、無事関東大会出場できて良かったですね！地区大会、県大会は圧勝で！！

内原 (あなた)

明日からの関東大会、幸村先輩たちは応援に来てくれるでしょうか…。

切原赤也

また幸村先輩たちのことかよ…(ﾎﾞｿｯ)

内原 (あなた)

…切原部長？

切原赤也

…来てくれるに決まってんだろ。
去年、そう約束したんだし。

内原 (あなた)

そう…ですよね！

内原 (あなた)

明日、頑張りましょうね！！！

切原赤也

お、おう…  /////











ﾟ+o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡o+

関東大会初日。






「ゲーム セット ウォンバイ 立海大付属 6-0」



「第1試合、立海大付属中の勝利です！」

内原 (あなた)

やったあ！

内原 (あなた)

やりましたね！切原部長！

切原赤也

まっ、当然だろ！

幸村精市

赤也、お疲れ様。

切原赤也

ゆ、幸村先輩！！！

柳生比呂士

去年よりかなり腕を上げたようですね。
ナイスゲームでしたよ。

切原赤也

柳生先輩も！！

切原赤也

…でも、こんなので浮かれてたら次は負けちまうんで。
次も気合い入れていくっス！

幸村精市

フフッ…。(^^)
明日、第2試合だよね。
明日も応援いくから、頑張ってね。

切原赤也

…っス！！









・
・
・

そのあと、その場で解散になった…  が。




俺がスポドリを買おうと自販機に向かうと、
幸村先輩と話している内原の姿が目に入った。

幸村精市

内原さんって、付き合ってたりするの？

内原 (あなた)

えっ…！

切原赤也

…っ。

俺はとっさに物陰に隠れた。

内原 (あなた)

か、彼氏はいません…。

幸村精市

じゃあ、好きな人は？

内原 (あなた)

ええっ！？

内原 (あなた)

えーっと…。





内原の表情を見ると、顔が赤く染まっている。

切原赤也

(もしかしてアイツ、幸村先輩のこと…。)




そんな考えが脳裏に浮かぶと、
胸の奥がザワザワとするような感覚に襲われる。

内原 (あなた)

ま、まだ…分からないです…。

幸村精市

…ふーん。そうなんだ。
気になる人もいないの？

内原 (あなた)

そ、それは…

幸村精市

…じゃあ、俺がエントリーしてもいいかな？

内原 (あなた)

えっ…！？

切原赤也

…っ！？

内原 (あなた)

な、なにに…ですか？





内原は耳まで真っ赤に染まり、
幸村先輩を見つめている。

幸村精市

それは秘密。…でも、今の流れからしてだいたい分かるよね。

内原 (あなた)

…っ。/////

切原赤也

(なんであの2人を見ているとこんなにも心が落ち着かないんだ…。)

幸村精市

…それじゃあね。また明日

内原 (あなた)

っ…はい。

幸村先輩の姿が見えなくなると、内原はその場に座り込む。




























俺はその場からそっと離れた…。

切原赤也

(なんなんだよ…。この気持ちは…っ！)

















NEXT▷▶︎▷▶︎

いいねして作者を応援しましょう！

第15話メール

星空ベリー 🌃🍓✨@投稿🐌

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。