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第4話

ヒーロー殺し
第4話 ヒーロー殺し

職場体験。私には関係の無いイベント。の、はずだった。

「ヒーロー殺しステイン」

連絡があった。
ステインを殺せ
「了解」
黒いボディスーツに身を包む。
私は私になった。

"個性"を使って移動する。殺すのは"個性"の使用禁止らしい。面倒だ。

ステインがいるらしい路地裏に入ると轟と緑谷と飯田がステインと対峙していた。ピンチに割って入る。
「次から次へと。今日は邪魔が多い」
「星空さん!?何でここに!早く逃げて!」
緑谷さんが叫ぶ。
「その必要はないわ」
『"個性"の使用許可が出た。存分に闘え』

ステインを殺すべく武器を構える。仕掛けられたフェイントには引っ掛からずに手首を返す。宙に飛びながら50倍程度の衝撃波を送る。
(ちっ、かわしやがって)
倍率を70倍程度にはねあげる。今度は直接当てにいく。
(!?この女・・・)
「星空さん!?」
「弥生・・・・」
ステインがかわしきれずに諸に一撃をくらう。一瞬だけ倍率をはねあげたから痛かったはずだ。
脇腹に刀を入れ込む。そのまま上に持ち上げる。刀が何処かへ吹っ飛んだけど放っておく。
「轟さん!氷!」
轟が氷で足場を作って緑谷と飯田が、とどめを。
「立て!まだ奴は!」
「気絶してるわ」
「・・・・・一応縄で縛っておこう」

『"個性"使用許可が取り消しされた』
弥生はその連絡を聞きながら蛙よろしくピョンピョン跳ねていた。吹っ飛んだ刀が手の届かないところにあるのだ。
(と、とれない!そしてステイン殺せてない!)
もちろん轟達の手前そんなことは出来ないが。そんなことを考えていると轟がスッと刀を取ってくれた。
「ありがとう。轟さん」
「焦凍でいい。いつも言ってるだろ」
「・・・・うん」
「星空さん凄かったね!あんなに強いなんて!」

ステインを引きずりながら路地裏を出る。次の瞬間私達はヒーローに囲まれていた。
「大丈夫か!?怪我は!?」
「それ・・・・ステイン!?」
弥生はサッと轟の影に隠れる。
そのとき
「弥生!」
焦凍が手を伸ばすものの届かず私は脳無に拐われる。
"個性"を使おうとしたが、止めた。ステインの姿が見えたからだ。ステインはヒーローの頬についた血を舐めることで脳無の動きを止めたのだ。
ステインの"個性"は凝血。血を舐めた相手の動きを止めることができる。ちなみに時間は血液型によって変わるらしい。
ステインが私を抱え込む。人質だろうか。
「俺を殺していいのはオールマイトだけだ」
「ひっ」
「この世界には粛清が必要だ。かかってこい贋物め」
私は泣いた。
「・・・・気絶している」
焦凍が急いでステインに抱えられた私に近寄る。
「弥生!怖かったよな。俺が守るからもう安心しろ」
違う。私が泣いていたのはステインが怖かったからじゃない。ステインの気持ちが痛いほど分かったからだ。こんな世界には粛清を。私もそう思っているから。
「うん」
焦凍の気持ちは嬉しかった。いつか焦凍に私の秘密を打ち明けたい。そう、切に願った。

「アイツは・・・・・・何でこんなところに」
「死柄木弔、知り合いですか」
「ああ。昔、ちょっとな」
死柄木たちが見ていたのはステインに切りかかる弥生だった。