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第6話

期末試験
第6話 期末試験

期末試験が近づいている。私にはあんまり関係ないかもしれないけど。でも相澤先生は何も言ってなかったからな。もしかしたら他所からとても強いヒーローが来るかもしれない。楽しみでもあるけど不安でもある。きっと焦凍は大丈夫だろうし・・・・。何でこんなに不安なんだろう。

・・・・あぁ、そうか。焦凍を失うことが恐いんだな。私はいつこんなに傲慢ごうまんになったのだろうか。誰かを失うことがこんなに恐いだなんて。今まで通りの生活なら知るはずもなかったこの想いは。一体いつ知ったのだろう。

捨てられるのが恐い。焦凍がそばから消えるのが恐い。A組のみんなに軽蔑けいべつされることが恐い。やっぱり私と焦凍は結ばれるべきではなかったのだろうか。それともいつか報われるのだろうか。


期末試験当日

「ドキドキするね!」

「弥生ちゃんめっちゃ強いんだって!?」

「う、うん」

その情報どこから広まったんだ。などと考えているうちに沢山の先生がやってきた。そして試験の説明をする。

「期末試験の内容はこんな感じだ。星空は別室でテストを受けてもらう」

「はい」

「頑張ってね!」

「うん。みんなもね」

立ち去る瞬間焦凍に囁く。

「頑張ってね」

「あぁ」

私は別室でテストなので相澤先生の後ろにくっついて歩く。

「これが、お前の試験だ」

血に染められた過去は
もう二度と


弥生は別室で試験らしい。合格すると思うが・・・・。とにかく俺は心配で堪らなかった。弥生の過去に何があったかは知らない。でも何となく恐ろしい事があったのは分かった。きっと俺より辛い思いを沢山してきたのだと思う。だから俺がいなくなるのを危惧していて、離れていかないようにそっと扱っている。そんな風に思えた。
かといって複雑な事情に首を突っ込んだら嫌われてしまうかもしれない。それは嫌だ。守りたい。傍にいてあげたい。弥生の笑った顔が見たい。たったそれだけ。
俺達は一緒に下校しない。てっきり家が反対方向とかそういう事情かと思いきや違うらしい。毎日大事な用事があるのだとか、なんとか。しかもその用事がなんなのかすら教えてくれない。用事の内容を聞くと弥生が悲しそうな顔をするのであまり深くは訊いてない。でも複雑な事情があっても話してくれるくらいの仲になれたらいいなと思っている。


試験は無事終わった。しかし、試験が終わってから弥生の表情が冴えない。試験内容を尋ねても力なく首をふって顔を肩に埋めるだけ。泣きはしない。違う。泣く資格なんかないと思っている。ステインと対峙たいじした時は泣いていた。思わず出たような涙。よほど怖かったのだろうか・・・・・・。
そして時はすぎ、あっという間に夏休みになった。勿論合宿はあるが、弥生と行くのは楽しみだし、強くなって緑谷や爆豪にリベンジするのも楽しみだ。