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第15話

仮免試験のその横と後
第15話 仮免補講

「ただいま」
「おかえり~」
「おかえりなさい、弥生さん」
「弥生ちゃん、おかえり~」
すぐさま返事がかえってくる。嬉しいことだと思った。他の家庭ではきっと当たり前の会話。会話ともいえないくらい些細なものかもしれない。それでも嬉しかった。
「弥生ちゃん!それ・・・・・血!?怪我してるの!?」
「あ、これ返り血だから・・・・。ごめんね、臭いし穢いよね」
「怪我じゃなかったんだ、良かった~」
「びっくりした」
「驚かせちゃったね。ごめん。すぐ着替えてくる」
血まみれのクラスメートが入ってきたら流石に驚くよね。
血糊を落とし清潔な服に着替える。このボディースーツ、そろそろ血の赤黒いので染まってしまいそうだ。もちろん元から黒だからそんなに気にならないだろうけど。
『No.0、新たな指令がきた』
五十嵐だ。
『死穢八斎會の件で進展があったらしい。そろそろ壊理が救出されるはずだ。ナイトアイ、リューキュウ、ファットガムの事務所で雄英生のインターン(校外学習)とのチームアップ要請が出ている』
「私が出来るのはエリちゃんに希望を持たせる所までです。後はヒーロー次第。私にはそこに関わる権限はありませんから」
『分かっている。敵連合と八斎會が接触したというのは既に伝えたな。ギリギリまで"雑魚"の処理を頼む』
「了解」
『それと仮免補講の件だが参加の方向でいく。現見(うつしみ)ケミィが同時期に参加』
「了解」
『壊理の件は絶対に成功させてほしい。壊理を上手く懐柔しておけ』
「了解」
指示が途絶えた。さあ、仕事の時間だ。結局またボディースーツを纏う。
・・・・・・・焦凍には一言言ってから行こう。

弥生はまた仕事か・・・・。大変だな。この前も誘拐とかで敵連合に捕まってたしな・・・・・。何もされていないとか言ってたけど絶対にそんなことはない。荼毘に何かされたと思っているんだが。弥生は苦しみや辛さを隠してしまう。だからきっと本当は苦しいはずだ。なんとかして救うことは出来ないのだろうか。
・・・・・・・・・裏会から脱会させることが出来たら
裏会に縛られているのであれば、裏会を抜けることができれば。
あまりにも近すぎて気付かなかったが普通に考えればこれが最善じゃないか。ただ、相澤先生やその他のヒーローも裏会には干渉出来ないって言ってたから高校生には見向きもしないだろう。何か俺に関わればメリットがあるということを示さなければ。
俺の利用価値は

今日はついに仮免補講だ。焦凍と一緒だから結構楽しみにしてたんだよね。エリちゃんは無事救出されたらしい。一年生では緑谷、切島、蛙吹、麗日が協力。転校(?)してきた時はこの人たちがヒーローになるのかぁ・・・・とか考えてたけど結構強くなったと思う。まだまだ私には敵わないけどね。
とにもかくにも仮免補講。いくら"個性"使用許可を取得してるからって手抜きはよくないよね。でも本気でしたらちょっと死者が出るし。まあ適当に手加減しよう。
ヒーローコスを手に持ち部屋を出た。既にロビーには焦凍と爆豪くんがいた。
「ごめん。待った?」
「大丈夫だ。全然待ってない」
「爆豪くんも、ごめんね」
「うるせェ!俺に上から目線で話してんじゃねェよ!」
「上から目線のつもりはなかったんだけど・・・・」
三人で外に出た。私と焦凍が前を歩く。
「後ろ歩けや」
「相澤先生・・・・・・昨日の今日で申し訳ねェな・・・・」
あれ?今日の付き添いはオールマイトとプレゼン野郎(プレゼント・マイク)だったと思うんだけど
「てめェと世間話する気はねェ!」
「おま・・・・・」
「「!」」
「遅ぇよ、バッボーーーーイズ!」
「プレゼント・マイクと・・・・・オールマイト」
「今日の引率は私たちが行くよ」
「イレイザーは昨日の事件絡みで学校をあける事が多くなりそうなんだと」
「どういうことですか」
「救出した子の"個性"に関して彼の力が要るそうだ。んで!!代理がオールマイト!俺はイレイザーに警護頼まれてやったわケ!」
警護なら私で十分だけどね。
「連合の動きも考慮しての措置だ」
ああ、黒霧捕らえたんだけっな。まあ、ギカントマキアなる獣みたいなのも出たらしいし、敵連合はまだ捕まらないだろうな。
「遅刻厳禁、さァバスにお乗り」
「早く仮免取ってホップステップヒァウィゴーーー!」
しばらくバスに揺られ、補講場所に着いた。
「じゃア上で見てるぞ!」
「ケッパレよーーーーヒィア!」
控え室へ向かう。仮免補講楽しいかなぁ。ううん、楽しいよね。
「弥生?どうした」
「なんにもないよ」
一瞬エンデヴァーの姿が見えたけど焦凍には言わなかった。多分、知ってるし。

『焦凍!ちょうどだ!ちょうど暇ができた。明日の講習久々に俺が見てやブチッ』
アイツがオールマイトに会わねェといいが・・・・・あと・・・
「お!おーい雄英ーーーー!!」
こいつとも会わねェといいが・・・・・。
「あー何なにちょーいい男じゃん」
士傑の制服を着た女子が近づいてきた。
「ヤバ驚嘆~~~イケメンと講習とかマジ恐悦ーーー。夜嵐なにー、超知り合いー?マジ連絡先ー」
「あ、ハイ」
普通に応じた所で横から声がした。
「焦凍?あげなくていいのよ?」
弥生、目が怖い。スマホをしまった。
「なにー?彼女ー?イケメンだから仕方ないか~。よろぴ~」
「ケミィさん交流術さすがッス!勉強になりマス!弥生さんの連絡先欲しいッス!」
「ま、また今度ね」
「オイ、ハゲこの女この前までいなかったろ」
爆豪が夜嵐に話しかけた。こいつ、丸くなったよな。
「ああ!いなかったし俺はハゲていないんだ!」
「ケミィ!!下作である!士傑生たる者斯様な者など捨ておけ!」
「肉、てめェ一次で落ちたろ」
「観覧の許可を頂いたのだ!見学!肉倉精児である!!」
なんか、騒がしそうだな。

「そろそろ時間ですね・・・・・」
「ああ・・・・」
「今日は少々、厳しく行きますか」