そう思うとどうしても出てくる
すとぷり...ころん....
そう...俺の兄は”すとぷり”の”ころん”だ
でも、今はリスナーさんとかがいてくれる
だからまだ...
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過去
また....兄ちゃん...
そう言って俺は7歳の時、兄ちゃんが10歳の時に家を出ていった
しばらくは呆然としていた
これからのことなんて考えられなかった
地道に貯めた貯金をもって電車で行ったことのないところに行った
それでどうすればいいかわかんなくて道でうずくまっていた
そしたら
ある男の子が声をかけてくれた
声をかけてきてくれた子を見た時は俺よりも少し年上ぐらいにみえた
見た感じ悪そうな人ではなかったのでついていくことにした
トコトコ
答えるか悩んだ....
こんな見ず知らずの人に名前を言っていいのか
でも俺が大丈夫と判断したのか自然と声が出た
これがなーくんとの出会いだった
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ななもり。side
俺は今日友達と遊ぼうと思って誘いに家を出ていた
でもその道中でうずくまっている男の子をみた
体が勝手に動いていった
今考えれば自分勝手だったと思う
男の子に何も聞かず勝手に連れてきてしまったから
とりあえず会話をした
正直何も言わないと思っていた
何も喋らないだろう
そう思っていた
喋ってくれた!?
正直驚いた
こんなにも見ず知らずの俺にはなしてくれるから
これがあなたとの出会いだった
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あなたside
そうしてなーくんは家に俺をあげてくれた
不器用ながら傷の手当てをしてくれた
優しい
そう感じた
その顔は真剣だった
この人には話して大丈夫だと
思えた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。