第66話

クリスマスプレゼント feat.長尾謙杜
19,840
2020/01/06 17:35
*なにわ男子ファーストツアー記念小説





あなた
うわぁ・・・
キラキラと輝く衣装を着てライトで照らされるステージに立つ謙杜を初めて見た。

3階の最前列、階段横の端の席。
私は決して近いわけじゃない座席で黄色いペンライトを振っていた。
長尾謙杜
長尾謙杜
今日ね、俺のいとこの姉ちゃんが観に来てんの!
「おーい!」って私の方に向かって大きく手を振る謙杜に、会場の視線が私がいる辺りに集中する。
あなた
(バカ!目立っちゃうじゃん!)
私がその"いとこ"ってバレないように、私も周りの人と同じようにキョロキョロと周りを見回した。
長尾謙杜
長尾謙杜
ふふ・・・なんで周り見てるの?(笑)
謙杜がマイクを通して言うから、"キョロキョロしてる=いとこではない"が成立しなくなって、慌てて周りを見るのを辞めた。
西畑大吾
西畑大吾
どこどこー?
長尾謙杜
長尾謙杜
あそこのー、黒の服で・・・
大西流星
大西流星
そ、それ以上言うたらあかんのちゃう?
騒ぎになっちゃうかもしれんし・・・
あなた
(流星くんナイス!)
私は流星くんの言葉に大きく頷く。
長尾謙杜
長尾謙杜
そっか!じゃあ後で感想聞かせてねー
呑気に手を振りながら私信を堂々とマイクを通して言ってのける謙杜。

こんなちょっとしたことでさえ、私は"いとこ"以上には慣れないことを実感する。






謙杜は少し歳の離れたいとこで、
私がずっと好きだった "初恋の人"。






だけど、きっと。

・・・ううん。絶対に。


謙杜は私を"いとこ"としか見てないから、
今日だって私がどこにいるかファンの子にバレても大丈夫だと思ったんだって、そう確信した。

あなた
でもかっこいいんだよな・・・(ボソッ)
ステージに立つ謙杜はいつも家で見る謙杜と違って、いつもよりキラキラで、かっこよくて・・・


なんか遠い存在みたいに感じた。











女子
なにわ
女子
男子
女子
なにわ
女子
男子
あっという間に時間はすぎてアンコール。
周りの人が後ろを見ているから、私も後ろを見た。

その瞬間だった。
女子
きゃー!!!!!
大きな歓声と共に登場するなにわ男子のメンバーさん。

流星くんと恭平くん。
それから・・・
あなた
謙杜っ・・・
ミニオンの被り物を被って現れた謙杜。

通路を歩きながらもずっとこっちを見ている気がして、ずっと目が合ってる気がして。
なんだか恥ずかしくて、隣の恭平くんを見た。
女子
きゃー!!!!!
一瞬、謙杜から目を離したすきに、謙杜が私の席の横の階段を降りて来て目の前に現れる。
あなた
・・・あっ、
長尾謙杜
長尾謙杜
なんで俺以外見てんの?(笑)
私の横に立って笑顔でそう囁きながら、周りの子とハイタッチしていく。
あなた
えっと・・・///
恥ずかしくなったなんて言えなくて下を向く私に、余裕そうな謙杜は、
長尾謙杜
長尾謙杜
俺から目離すの禁止!
そう言って、私の頭をポンポンって撫でると階段を上がっていった。
周りからは「いいな」とか「やばい」とか、長尾担の子がファンサもらったことを羨むような声があがっていて、私は恥ずかしくて顔を上げられなかった。






ー帰宅後ー
あなた
ただいまー
長尾謙杜
長尾謙杜
おかえりっ!
あなた
へ?なんで居るの?
長尾謙杜
長尾謙杜
感想聞かせてって言ったでしょ?
リビングのソファで、私の親と仲良さそうに話していた謙杜がこっちを見てニコって笑った。
あなた
ちょっと待って、荷物置いてくるから
長尾謙杜
長尾謙杜
久しぶりにさ、あなたの部屋で話そ!
あなた
えっ・・・ちょっと待って・・・
昔からよく遊びに来ている私の家は、もうどこに何があるかなんて把握済で、謙杜は私より先に私の部屋に向かった。
長尾謙杜
長尾謙杜
はい、座って座って!
あなた
ここ私の部屋なんですけど(笑)
長尾謙杜
長尾謙杜
ええやん(笑)
で、どうだった?俺!
あなた
謙杜じゃないみたいだった。
キラキラして衣装着て、キラキラしたステージで、謙杜が・・・
なんだか遠い存在になった謙杜を受け入れたくなくて、自然と言葉が詰まる。
長尾謙杜
長尾謙杜
俺が・・・?
あなた
なんか遠い存在みたいだなって・・・えっ!!

突然感じるぬくもり。
謙杜が私を抱きしめてるって気づくのに時間なんてかからなかった。
あなた
な、なにして・・・///
長尾謙杜
長尾謙杜
俺、遠くなんて行ってへんよ。
こんな近くにいるじゃん。
あなた
謙杜、離して?
これ以上抱きしめられたら心臓の音が聞こえてしまいそうで、そっと肩を押すけど、謙杜の腕の力はより強くなる。
長尾謙杜
長尾謙杜
3階に行ったとき、やっと目が合わせられて嬉しかったのに・・・なんで目逸らしたん?
あなた
そ、それは・・・
長尾謙杜
長尾謙杜
恭平の方が良かった?
あなた
そうじゃなくて・・・///
長尾謙杜
長尾謙杜
俺、あなたのこと好きだよ。
あなた
へっ・・・///

突然放たれた謙杜の言葉に頭も心も理解が追いつかない。

長尾謙杜
長尾謙杜
今日観に来てくれてすげー嬉しかった。
ダンスも張り切っちゃった!
ニコって笑って言う謙杜に、また心が奪われていく。
長尾謙杜
長尾謙杜
あなたが傍に居てくれたら、俺頑張っていける気がするんだよね。
あなた
なにそれ・・・からかわないでよ、、
長尾謙杜
長尾謙杜
からかってないよ!本気!
俺、あなたのこと1人の女性としてずっと好きだったよ。
あなた
だってさっきだって"いとこ"ってファンの子に晒そうとしたじゃん。
長尾謙杜
長尾謙杜
いとこって顔バレしてたら、これからデートした時もいとこと遊んでるだけって誤魔化せるでしょ?
ドヤ顔で私に言う謙杜。
あなた
・・・ばか。
長尾謙杜
長尾謙杜
ねぇ!あなたは俺のこと好き?
あなた
どうせもう分かってるんでしょ?
長尾謙杜
長尾謙杜
えー!あなたの口から聞きたい!
あなた
・・・好きだよ。ずっとずっと好きだったよ。
長尾謙杜
長尾謙杜
ふふ・・・
あなた
わ、笑わないでよっ///
長尾謙杜
長尾謙杜
だって・・・(笑)
あなた
あー、もう!
今の撤回!好きじゃない!
長尾謙杜
長尾謙杜
むっりー!!!
謙杜はもう一度私をぎゅーって抱きしめた。
あなた
もうやだ///離せっ!!
長尾謙杜
長尾謙杜
離さないよ?今年のクリスマスプレゼントはあなたね♪

そう言って、謙杜は私にキスをした。
あなた
・・・っ!!
長尾謙杜
長尾謙杜
・・・顔、真っ赤(笑)
あなた
うるさいっ!!
長尾謙杜
長尾謙杜
ねぇ、クリスマスプレゼントもう1回ちょうだい?
再び触れる唇。
今度は唇に噛み付くような甘く激しいキス。
長尾謙杜
長尾謙杜
あなた、メリークリスマス!
あなた
・・・メリークリスマス///
長尾謙杜
長尾謙杜
クリスマスも誕生日もバレンタインも・・・これからはずっとあなたがいいな。
あなた
・・・うん、私も///




fin.
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なにわ男子ファーストツアー記念♡

リクエスト溜まってるのにすみません💦
現場入ったら思いついちゃったので帰り道に書きました・・・すみません💦

クリスマスイヴに現場入れたので、
なにわの推し長尾くんの小説を書いちゃいましたw
自己紹介ラップのセリフで
「今年の誕生日は君がいいな」って
なんともまぁかわいいことを言ってたので、
それらしいことも含めつつ・・・w

ちなみに現場でファンサ頂きましたが、
主人公ちゃんの席ではないので、
もし該当席の方居たら勝手に座席使ってごめんなさい🙏
(※この物語はフィクションですw)

みなさん感想くれたら嬉しいです♪
リクエストもそろそろ再開予定!
お楽しみに♪

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プリ小説オーディオドラマ