★祝デビュー決定記念小説第3弾★
※映画少年たちをイメージしたお話ですがストーリーの時系列とかセリフはバランスを考えてチェンジしてます
※あなたちゃんは少年刑務所に入れられた唯一の女の子設定です
赤房のジェシーと青房の照の喧嘩を止めに入る。
喧嘩してるのを傍観するのは面白いけど、看守がうるさいのだけは勘弁。
私を止めたのは大吾。
私と同じ黒房で、リーダー的な存在。
そしてまた一人。
こんな喧嘩ばかりの地獄のような少年刑務所に新入りが入った。
これが大我との初対面。
第一印象は"地味な奴"だったけど、いつの間にか大我に引かれていった。
ページをめくって現れた大我が描いた私。
本当の私なんかより綺麗で心を奪われた。
笑う顔が可愛くて、嫌いな部分が見つからなくて、こんな気持ち初めてだった。
なんだか赤房や黒房の人には言いづらくて、青房に相談すると、思ってもなかった言葉を言われた。
"恋"
そんなモノ、今までまともにしたこともない。
ましてやこの塀の中で、そんな感情生まれるなんて思ってもいなかった。
こうして青房の脱走計画が始まった。
-翌日-
赤房のお気に入りの場所でみんなが集まってるのを見て近づいた。
そしたらこっちでもジェシーのために脱走を計画していると・・・。
走って青房のみんなの所に向かって、赤房のみんなの所に連れていった。
その後何日かかけて北斗が計画を練って、
私達は仲間を集めていた。
大吾にハグして他の仲間をまた探しに向かった。
-決行日前日-
お互い言葉には出さなかったけど、気持ちが繋がってるんだって思ったら嬉しくなった。
-決行日当日-
【看守と仲の良いあなたが話しかける】
看守のくせに受刑者にデレデレして気持ち悪い・・・
でも、計画のためなら女の武器だって使う。
辰哉とジェシー、みんなのためだ。
そこまで言ったところで照たちが看守に飛びついて縛り上げた。
騒がれないように口に布を詰め込んで私達は食堂を出た。
【警報の音を合図に一斉に飛び出す】
📢ジリリリリ(警報の音)
全ての受刑者が仲間になってくれたから全員が一斉に飛び出した。
私は大吾たちと合流して決められた方向に走る。
自分たちが逃げることももちろんだけど、
辰哉やジェシーが無事に外に行けるようにってそればっかり考えてた。
私の手をひいて方向を変えて走り出す大吾。
その先には同じく逃げてきた赤房・青房のみんなが居て、合流した。
ひとり走る方向を変えようとしたらみんなに止められて同じ方向へと引っ張られる。
みんなに引っ張られて走っていくと突き当たりに屋根へ登れそうな建物が現れた。
私の頭を撫でてフェンスを登り始める大我。
照に言われて、辰哉も外に繋がる塀を登った。
私達はただただ大我を見守ることしか出来なかった。
みんなが走り出すのに、私の足は動かなくて屋根の上に登りきった大我を見つめていた。
大吾に無理矢理手を引かれて、私達は看守を巻くように走った。
屋根の上から大我の叫ぶ声が聞こえる。
-どうか捕まらないで。
だけど・・・
捕まったはずのジェシーの声がして声の方を向くと、大好きな人が落ちていく姿が目に入った。
捕まるかもとか、脱獄しなきゃとか、
そんなのどうでもよくて、
急いで大我の元へ向かった。
みんなも異変に気づいて大我の元へ集まっている。
照に抱き抱えられてる大我は少し笑ってるみたいだった。
大我の頭が後ろに落ちて、目からスッと涙が零れた。
この後のことは正直覚えてない。
ただ、大我との想い出はそれ以上作られることはなくて、世界がまた灰色になった。
2年後、私は刑期を終えて出所が決まった。
そう言って看守に渡されたのは花束。
私が刑務所で稼いだお金で買ってきてもらった。
もちろん、大我に手向けるもの。
そう言って看守さんは私を1人で行かせてくれた。
大我が落ちた場所に花束を置いて、大我に話しかける。
地面に触れてみる。
そっと肌に触れるような風が吹いた。
始まることのなかった私たちの関係。
写真はおろか、大我と私が同じ場所に存在していた記録は何も残ってない。
ただひとつ。
大我の描いていたノート。
赤房・青房のみんなの似顔絵と大我なりの一言が残っている。
看守さんたちの計らいでこのノートを私にくれた。
大嫌いだったこの地獄のような刑務所だけど、
大我との思い出はここにしかない。
門に近づきながら、大我と過ごした時間を思い出していた。
私が門を出ると、先に出所していた大吾が手を振って私を迎えた。
大我が居なくなって2年。
食欲なんて湧かなくて、体重が落ち続けていた。
大我を失った私の世界はやっぱり灰色で、
カラフルにはならなかったけど、
仲間といる時だけは少しだけ色がついた気がした。
それから・・・
黒房の仲間は同じ職場で、
赤房と青房の仲間は友達として外でも会うようになった。
もちろんノートに描かれた大我も一緒に。
fin
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SixTONES、Snow Manデビュー決定記念♡
リクエスト溜まってるのにすみません💦
映画少年たちを元に小説書いてみました!
きょもメインw(きょも担だから許してw)
他のメンバーの登場少なくてごめんなさい💦
みなさん感想くれたら嬉しいです♪
お待ちしてます!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。