私の部屋にノックもしないで入ってきて、ギューって抱きついてきたのが、幼馴染みの嶋崎斗亜。
そして・・・
斗亜の後ろから入ってきたのが西村拓哉。
拓哉も私の幼馴染みで、同じ学校に通ってる。
拓哉の言葉とは裏腹に、斗亜は更に私をきつく抱きしめる。
私から斗亜を引き剥がして、私にきつく言う。
昔から斗亜は甘々なのに、拓哉はしっかり者で、私たちはそれでバランスが取れていた。
支度を終えた私が家を出ると、斗亜は私の腕に自分の腕を組ませて歩き出す。
その後ろを無言で歩き出す拓哉。
そんな他愛もない話をしながら、校門を通り抜ける。
斗亜も拓哉も、学校でかなり人気がある。
毎朝、登校の度に私は一緒にいることで睨まれたり、居ないものとして扱われたり。
今だってそう。
私には挨拶しない女の子なんてざらにいる。
明らかにここでは言えなそうな感じがするけど、拓哉はここで言えと言わんばかりにそのまま話を聞こうとする。
邪魔しちゃいけないから、私と斗亜はキャッキャしながら先に校舎に向かった。
初めて聞く斗亜の恋バナに浮かれて斗亜の方を見る。
だけど・・・
ードンッ
私の背中は廊下の壁に押さえつけられて、目の前には斗亜の顔。
廊下で起きた突然の出来事に、周りに人も集まってくる。
壁に押さえつけられていた私の身体を引き寄せて、斗亜は私を抱きしめた。
周りの女の子たちから悲鳴みたいな声も上がって、斗亜の人気っぷりが伝わってくる。
人をかき分けて私と斗亜の元に近づく拓哉。
斗亜から私を引き剥がして、今度は拓哉が私を引っ張って歩く。
私の手を引いて先を歩く拓哉は、そのまま誰もいない空き教室に入る。
拓哉は戸惑う私をそっと抱きしめた。
ーガラッ
斗亜が入ってきて、拓哉は慌てて私を離した。
拗ねたように言う斗亜に、拓哉はいつものクールさを取り戻した。
またギューって私を抱きしめて、斗亜は拓哉に舌を出した。
拓哉と斗亜の間で引き寄せられて、行ったり来たりをする私。
斗亜も拓哉も、私に手を差し出して言うんだ。
fin
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𝒩𝒯❥︎:❥︎🔫さんリクエスト、
西村拓哉くん×嶋崎斗亜くんの小説でした★
リクエストからものすごーく時間かかってごめんなさい💧
嶋崎くん勉強不足です。。
イメージ全然違ったらごめんなさいm(_ _)m
拓哉くんと斗亜くんに取り合いされる人生
送りたかったなーとしみじみ思ったmocaでしたw
みなさん感想&いいねくれたら嬉しいです♪
お待ちしてます!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。