*北斗目線
ライブのリハ中、足が変な方に曲がった。
完全にアウトな痛みで、救急車で近くの病院に運ばれた。
まじで最悪。そう思ってたけど、
運ばれた病院で運命の人に出会ったんだ。
クールな雰囲気なのにニコって笑いかけてきて、俺の好みどストライクな彼女。
一瞬で恋に落ちた。
そういって病室の他の患者と仲良くおしゃべりしながらも、仕事をテキパキこなす彼女をずっと目で追っていた。
柄にもなく元気に返事して完全に従順なわんこ状態。
点滴を準備しながら笑うあなたさんはすごく綺麗で、見惚れていた。
それに気づいたあなたさんは自分の顔をぺたぺた触って慌てた様子を見せる。
さっきまでの雰囲気とのギャップになぜか俺が照れて、顔を赤らめた。
自分の手を俺のおでこに当てて、熱を計る。
わざとなのかと思うくらい、俺の心を鷲掴みにする行動を取る彼女。
同室の人が「あなたちゃん、大声出してどあいしたの?」なんて聞くと、あなたさんは顔を赤らめて言う。
そんな姿も可愛くて、俺は君のトリコになっていた。
それから入院中、俺の猛アタック。
そんなやり取りをずっとしてなかなか連絡先をくれなくて、あっという間に俺の退院が決まった。
ニコって笑顔を向けるあなたさんにちょっと苛立つ。
笑って誤魔化して点滴を交換するあなたさん。
咄嗟に彼女の腕を引っ張って抱き締めた。
クールに俺を引き剥がすとそっと笑った。
翌日。俺の退院の日。
あなたさんはまさかのおやすみで、
結局連絡先どころか、最後の挨拶まで出来なくてテンションだだ下がりの俺。
お医者さんと看護師さんにお礼を言うと、
病院を出た。
俺の運命の出会いもこれで終わったって思った。
だけど・・・
振り返ったらそこにはあなたさんがいて、
白衣じゃない私服を着た彼女が笑ってた。
そう言ってあなたさんは俺を抱きしめて、囁く。
fin
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naoさんリクエスト
松村北斗くん小説でした♡
いつもリクエストありがとうございます!
看護師さんに恋する北斗くん。
またしてもキャラ崩壊が・・・w
最後、伝わりづらいと思いますが、
退院した=患者さんじゃないってことで、
退院した日に結ばれるっていうお話にしました。
(説明下手くそ)
いかがでしたでしょうか?
みなさん感想くれたら嬉しいです♪
ぜひリクエストもしてください!
お待ちしてます!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。