待ち合わせ場所で私を見つけると、名前を呼びながら手を振って走り寄ってくる。
年上なのに、まるで子犬みたいな私の彼氏、亮平くん。
そう言って繋がれた亮平くんの手は冷たくて、しばらく待たせてしまったことが分かった。
亮平くんの身体を冷やさせてしまったことを謝ったのに、亮平くんは私の心配をしてくれた。
だけど、繋いだ手はそのままで、
そう言って、亮平くんのコートの左ポケットに繋がれたままの手を入れた。
亮平くんに温まってほしくてホッカイロを渡したのに、亮平くんは右手で私の頬や耳にホッカイロを当てて「あったかい?」って問いかける。
優しい亮平くんは、いつだって私優先。
今も亮平くんは寒さで赤くなった自分の耳にはホッカイロを当てない。
だから、
亮平くんからホッカイロを受け取ると、手を伸ばして背の高い亮平くんの耳にホッカイロをつける。
溶けちゃうんじゃないかってくらいの、とろけた笑顔で亮平くんは微笑んだ。
寒い冬も、亮平くんといればあったかい気がした。
亮平くんは綺麗めなジュエリーを扱うショップのドアを開けると、私を先に入れる。
綺麗なお姉さんが私たちを笑顔で出迎えた。
ショーケースに並ぶキラキラのアクセサリーを2人で見て歩いた。
亮平くんがそういうから、店員さんは「お着けになられますか?」ってニッコリと微笑んだ。
ショーケースから出されたネックレスは、キラキラと輝いてるようにみえた。
髪を上げた私の首元に、亮平くんがネックレスを着けた。
小さめなのに、首元で存在感をだす。
「新しい物をお持ちします」って店員さんが居なくなったから、私は慌てて亮平くんに小声で話した。
亮平くんは私の頭に手を乗せて、笑った。
首を傾げながら言う亮平くん。
その姿があざといけど、かっこよくて可愛くて、顔に熱が集まる。
亮平くんの提案に、否定の理由なんて見つかるはずがない。
結局、亮平くんは同じ雪の結晶のネックレスを2つ買って、お店を出た。
ベンチに座ると、亮平くんはさっき買ったネックレスをケースから取り出した。
亮平くんは私の首にネックレスを着ける。
ネックレスを着け終わった亮平くんは、私の顔を覗き込むようにしてキスをした。
亮平くんの手からもうひとつのネックレスのケースを取ると、私が震える手で亮平くんの首にネックレスを着けた。
ネックレスを着け終わった瞬間、亮平くんにキスをした。
もちろん私の顔は真っ赤で、恥ずかしさにすぐ下を向いた。
私をギューって抱きしめた亮平くん。
その体勢のまま、私の身体をブンブンと横に振るように動かした。
亮平くんは私の頬を両手で挟んで笑う。
ヒヤリと冷たい手も、なんだか心地よい。
また首を傾げて問いかける亮平くん。
自分の可愛さに絶対気づいてる。
ずるい。ずるいけど、可愛いんだ。
私の彼氏の亮平くんは、
ちょっとあざと可愛くて、かっこいい人。
fin
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Yunaさんリクエスト、阿部亮平くん小説でした★
お待たせしてごめんなさい🙏
あべちゃんと言えば"あざとい"ということで、
あざとさ出したかったのに上手く出せなかった😭
しかもあべちゃんの急に男になる感じ好きなので
それも入れたらあんまりあざとくない😂
中途半端になってごめんなさいーm(_ _)m
みなさん感想やいいねくれたら嬉しいです♪
お待ちしてます!
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プロフィールからどうぞ✈
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。