プリ小説

第2話

02
 書類を届け終わると そのまま手を引かれて

 ひと気のない長い廊下を歩く。





 「どうよ? イイっしょ、こういうの」


 「ふざけ、ないで⋯⋯っ」


 「なぁんでそんな怖い顔してんの」




 智はそう言うと

 私の腰を引き寄せて 優しく唇を重ねる。



 でも 深くなっていくと思ったそれは

 呆気ないくらいに すぐに離れて。




 「なんで翔ちゃんち行ったの、」




 いつもより低い声で ぽつりと呟いた言葉は

 私に届かないくらい小さくて。





 「行ってないって⋯⋯」


 「でもヤったんでしょ」





 どーせ おれのより良かったんでしょ、

 って今度は子どもみたいに口を尖らせる。





 「っ違う、それは⋯⋯」


 「それは、なに」


 「翔くんが、ぁっ、ん、翔く⋯⋯」





 突然 快感がもうすぐで解けそうになって

 ふっ て息を吐いて 智の背中に回した腕に くっと力を込めると。





 「あーもう、イっちゃだめ。

 しかも何で他の男の名前呼びながらイこうとしてんの」





 リモコンを取り出し スイッチを切ると

 息がととのわないうちに また ブィーンと動き出す。





 「ん、ぁっ、も、やめて⋯⋯っ」


 「んなえっちぃ声出したら聞こえるって」

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Na
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        Girl , you're …… 🥀  
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