「こんちくはーー!!」
斗亜「あなたーーーー!」
「斗亜ーー!あ、拓哉は?」
風雅「さっき出てった!」
「やっぱりねー!笑まぁ、ちょっとほっとくわ!笑」
コタ「なんかあったん?」
「昨日、私がプチ炎上したから!笑」
斗亜「あー、あれか!」
「うん!嫉妬してんじゃない?」
「あ、フリなんだけど、ここの部分がいまいちわかんなくて…」
風雅「あー、そこはリモートじゃ難しいよな!足はこうやってこう!」
「こうやってこう?」
風雅「そうそう!手は、こうしてこうしてこう!
「こうしてこうしてこう?」
風雅「おけ!」
「あ、やべ、明日からテストだーーーーーー!なんもしてないよ!笑日頃の小テストの勉強しかしてないよ〜!笑」
斗亜「あなたちゃん、頭いいからええやん!」
「いや〜、あの高校では、普通なんよ。笑」
風雅「そうなん?!」
「うん!笑簡単に言うと東京版メンズ校!笑共学だけどね!笑」
コタ「えぐ!笑」
「まぁね!でも、あそこまで真面目が多いわけではないよ!普通に部活やってるし、放課後遊んだりしてるし!笑」
斗亜「そうなんや!あ、あなたちゃん電話!」
「あ、ほんとだ!」
📞
「もしもし!」
翔真「あなたちゃん泣」
「うん。どうしたの?」
翔真「もう、僕ジャニーズ辞めたい」
「なんで?」
翔真「5人でデビューしたかったのに僕だけハブられてるの辛い…」
「前、大丈夫そうだったじゃん!」
翔真「最近、篤志が家でいっぱい練習してて見るのも辛くなってきた…」
「そっか…でもね、ここで逃げたらおしまいだよ?デビューっていう夢も見れなくなるんだよ?翔真の辛さは誰も理解できない。だって、同じ境遇の人がいないから。でもね、みんな翔真のこと待ってる。関ジュもファンもだからいっぱい!今は、篤志みたいにエリートじゃなくていいじゃん!篤志からいっぱいいろんなところ学ばな!笑辛かったら先輩いっぱいいるんだから聞きな!それで、またお仕事ができるようになったらやって来たこと全部活かしな!でも、どうしてももう辞めたいっていうならこれ以上は止めない。翔真の人生なんだから!」
翔真「うん!泣」
「今どこ?」
翔真「今日のレッスン場の前」
「マジか!まってて」
翔真「うん。」
「翔真ー!ギュー!」
翔真「あなたちゃーん泣」
「思いっきり泣きな!」
翔真「泣」
「お兄ちゃんは辛いよな!いつも、弟ばっかでお兄ちゃんはできて当たり前みたいな。しかも、お兄ちゃんは強いとかも言われて。私も一緒。だから、私はいつも康くんに話すんだ。康くんは、あなたをお姉ちゃんとしてじゃなくて1人の人間として見てくれるから。だからね、弱いとこ見せてもなんも言わないで救ってくれる。でも、連絡したり話すのってものすごく勇気いるよね。だから、話してくれて嬉しかった。ありがとう。」
翔真「うん。あなたちゃんは、なんで僕のことこんなに気にしてくれるの?」
「なんか、昔のあなたと似てる部分があるからかな!笑弟の友達とかマンションの子たちにもお姉ちゃん扱いされて嬉しいけど、どこかまだ甘えたくて。でも、甘え方がわからなくなって。変な風に甘えて、大事な悩みを全く相談できなくて、頼られてばっかで、頼れなくて。なんか、そんな感じが翔真からもした。私は、康くんがいたけど、翔真にはいないような気がして、辛い思いもどうすればいいかもわからない感覚がわかるから甘えて欲しかったんだと思うよ。笑」
翔真「うん。」
ピロリン
「ごめん!笑」
LINE
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!