それから数時間後…
明日は仕事で寝なきゃダメなのに。
寝れないことも、ストレスになりそうだ。
……同棲してるのに、なんでかな。
愛しい人の声が聞こえた。
私はすぐにドアを開いて、玄関に行った。
すぐに抱きしめた。
耐えきれず、私は大ちゃんにキスをした。
──────────
すると、手を合わせて
「いただきます。」と言って
バクバク食べる大ちゃん。
すると、ふたりで笑いあった。
大ちゃんは私の頬に手を添えて、
私の涙を拭き取った。
自然と、涙が流れていた。
なぜだろう…
そんなの、わかってる。
大ちゃんとまた、会えなくなるから。
そして離れていっちゃうのかなと
思ってしまった。
だから、涙を流している。
愛しい人を思うほど、
思えば思うほど……
切なくて、辛いこともある。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!