第106話

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2021/07/03 07:11


誰かが私の頭を撫でている気がする

誰だろう、蓮汰くん、、、?




あなた「、、、れんた、くん?」

なんて寝ぼけながらも声をかける




?「、、、ごめんね、蓮汰じゃないよ」

とほんとに蓮汰くんじゃない声がする


あなた「?」

と目を開けると



あなた「、!たじくん!」

田島「うん、たじです」

なんて


あなた「え、なんで?」


田島「ふふ、心配だから来ちゃった笑」

あなた「っ!」

田島「体調はどう?」

あなた「あ、めちゃくちゃ良くなりました!ずっと寝てたので笑」

田島「そっか、それは良かった」

なんてわざわざ心配して来てくれたなんて
申し訳ないな、なんて思う。


それと同時に洸人くんの服を思い出す。

さっき部屋に戻ってきて服洗って乾かし
始めたからそろそろ乾いているはず

返さなきゃと思い

あなた「あの、洸人くんは?」

と聞いてみると



田島「、、、」

静かになるたじくん



そして

田島「、、ぇ、なま、、、だ、」


あなた「?」



田島「ねぇ他の男の名前出すのやだ」

あなた「え、?」

と言って私の目を見つめて話始める


田島「この前柾哉に抱きしめられてるし、今日は洸人の服着てるし、最近みんな積極的で、」


田島「、、、なんかやだ」

なんて言って私の手を握る



どういうこと?なんて思って

あなた「たじ、くん?」

と声をかけるとハッとしたように

田島「いや、ごめん。」


田島「なんか食べる?お腹空いたでしょ」

なんて話を変え、立ち上がるたじくん。


あなた「今の話って、、、」

と言ったもののもう私の声は
聞こえていないみたい


あまりこの話を掘り下げるのもなんだか
関係が壊れてしまうような気がして

あなた「あ、たしかにお腹すいたかもです!」

なんて大きく返事をする



田島「このおにぎりって蓮汰が持ってきたやつー?」

と冷蔵庫の方から声がするから

あなた「あ、そうだと思います!」

と答えると


田島「まあまだ食べれるよね」

と賞味期限を気にしながらも持ってきてくれる


それを私に渡すと

田島「じゃあ俺そろそろ行こうかな」

と言われるからつい

あなた「え、行っちゃうんですか?」


田島「え、」

あなた「あ、いや。」

なんてことを私は言ってるんだ、

けど最近周りに誰かずっといるから
1人になるのは寂しい、


そう思ってしまい

あなた「ご飯一人で食べるの寂しいので食べ終わるまで喋るの付き合ってください」

と小さい声になりながらもいうと


田島「ふふ、わかった」

と近くの椅子へと座ってくれた

そして私が食べている間練習のことを話してくれる


洸人くんは私の様子を見に行きたがっていたけど
KEN THEさんにラップのことで捕まったらしい
なんて話も聞き

あなた「ふふ、そうなんですね笑」

とその後もいろいろな話を聞く。




あなた「ごちそうさまでした!」


田島「ん、よく食べました笑」

あなた「なんか私の扱い小学生じゃないですか?笑」

田島「いや、そんなことないよ!」

といつも通りいじられ、



田島「どう、明日は働けそう?」

あなた「もう元気すぎて多分明日いつもの二倍くらい働けそうです!」


田島「はは!でもそれでまた体調崩さないでよ笑」

あなた「大丈夫ですー!ちゃんと働きます笑」


田島「じゃあそろそろ行くね、おやすみ」

あなた「はい、わざわざありがとうございました!お休みなさい」


と部屋のドアまで送り、後ろ姿を見届ける



みんなに迷惑かけてしまったから
明日からもっと頑張らなきゃ、

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