第22話

気持ち
5,161
2021/06/22 22:45





あなた「失礼しました〜」


Bクラスのセッティングも終わりあとはAクラスのみ。


そう思ってAクラスの部屋へ行こうとすると、



グイッ


あなた「ぼぎゃ!?」




誰かに腕を引っ張られる。


振り返るとそこにはピンク髪の
浮かない顔をした木村さんが、


木村「ちょっといい?」

あなた「え、あ、はい。」


といって近くのドアから外にでる。

人の通らないところに来たけど
なんかあったのかな?


木村「、、、」


あなた「どうかしました?」


木村「ごめん、急に。ちょっとしんどくて」

あなた「!?」


しんどいって体調?
え、それだったらやばくない!?


あなた「え、体調がですか!?え!?」

木村「あ、違う違う、!、、、メンタル的に?」

といってヘラっと笑う。

木村「最初の順位でありがたいことに1位をもらえて嬉しかったんだ、でもクラス分けでBで。」

木村「結構プレッシャーやばい、笑」


そっか、そうだよね
1位はもう上がない。

だから下に下がるかどうかの
プレッシャーと戦わなければいけない。


木村「ってごめん!急にこんなこと言って。まだ仕事残ってるよね!」


そんな空元気で言われてもこのまま帰すわけには、
私にできることってなんだろう


木村「!?」

私は木村さんの手を取り握る。


あなた「、、、まだ3日間しか経ってないのに練習生みんなから信頼されてて、ダンスも歌も努力してて、そんな木村さんすごいです。」


あなた「まだ始まったばっかりですよ、ほら自信持ってください!」


木村「、、、ふふ。なんか元気出たかも」


そう言っていつもの笑顔を浮かべる木村さん。


木村「もっと頑張りたいから一つお願いしてもいい?」

あなた「私にできることならなんでもどうぞ!」

木村「俺のこと下の名前で呼んでくれない?」

あなた「!?下の名前ですか、、?」


予想外の展開に戸惑いを隠せない。


木村「うん」


ニコニコしてこっちを見続ける木村さん。
これは覚悟を決めるしかないか、


あなた「、、、柾哉、くん。頑張ってください」



木村「!//」




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