第142話

お誘い
3,807
2021/07/12 06:46

あなた「はぁ〜〜、疲れた」


あの後一通り鬼ごっこが終わったら
写真撮ろうって写真撮影会始まって

ってなんだかんだ忙しくてすっごく疲れた



今は夜ご飯も終わり、

なんとなく入った誰もいない練習部屋で
1人で伸びていたところ



あなた「明日順位発表式か、、、」

明日いよいよファイナルに行ける人が決まる、

逆に半分もの人とはもう会えなくなってしまう


やっぱり悲しいな、

なんてことを考える




?「あなたちゃん、やっほ」

あなた「? あ、柾哉くん」

ドアのところに柾哉くんが立っていた


あなた「お疲れ様です〜」

木村「ふふ、今日はあなたちゃんが1番疲れてるんじゃない?笑」

あなた「いや、ほんと今日に関しては疲れました笑」

とつい愚痴をもらす


木村「でも可愛かったよ、あなたちゃん」

あなた「いや!もう黒歴史ですよ、、、」

木村「えー、あんなメイドさんいたら毎日幸せそうだけど笑」

あなた「もう、絶対からかってるじゃないですか!」

なんて今日の出来事を振り返り盛り上がる





あなた「、、、明日、順位発表式ですね、」

ついさっきまで考えていたこと言う


木村「うん、そうだね、」

あなた「だんだん終わりに向かってるんですね、」

木村「、、、」

あなた「みんなとお別れ悲しいですね」

と私の本音を言葉にする



静かに話を聞いていてくれた柾哉くんだったけれど、

木村「ねぇ、あなたちゃん」

と話を切り出される





木村「デビューグループのマネージャーになる気はない?」

あなた「え、」

急な提案に驚きを隠せない



木村「まだ俺も明日ファイナルに進めるかわからないし、デビューできるかもわからない、」


木村「でも、もし俺がデビューできたら、あなたちゃんと一緒に働き続けたい」


あなた「、、、」


そう真っ直ぐ目を見て伝えてくれる



実はseason1の時もマネージャーの話は出た

それもファイナルの日に急に言われ、
びっくりしたのを今でも覚えている

その時は自分の気持ちの整理も付かなければ
周りの大人からの許可もすぐにはおりなくて
結局無しになっちゃったんだっけ
 

木村「だめかな、?」

たしかに、マネージャーになれるのなら
みんなとお別れする必要もないし、
きっと素敵な未来が待っているだろう



でも、

やっぱり



あなた「ごめんね、それはできない」

木村「っ、」



あなた「、、、デビューできた人たちは世界に向かって進んでいくでしょ、そうなった時に私なんか何にも力になれないし、何よりみんなの足を引っ張りたくないから、」


あなた「だから、ごめん。」



木村「、、、そっか、急にごめんね、」

あなた「ううん、そう言ってくれて嬉しかった、」


あなた「明日、頑張ってね!応援してる!」


木村「ん、ありがとう」

あなた「じゃあ先戻るね、おやすみ!」

木村「うん、おやすみ」



少し逃げるようにしてしまったけれど仕方ないよね

ごめんね、柾哉くん

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