こうた「見つからないねー」
あなた「見つからないね、」
探し始めてから30分くらい経っただろうか
こうたくんのお母さんもみんなも一向に見つからない
こうた「お姉ちゃんのお友達はどんな人なの?」
あなた「んー、そうだねー」
あなた「あ、かっこいいよみんな。身長私より高くて、顔がいい。あと歌もできるし、ダンスもできるし、ほんとすごい人たち!」
こうた「へーそうなんだー!ヒーローみたいだね!」
こうたくんは目をキラキラさせて私をみる
こうた「僕も会いたいなー!」
あなた「ふふ、そうだね笑」
小さい子はやっぱり可愛いな、
そんな感じでこうたくんと歩き続けていると
?「っいた!あなたさん!!」
あなた「?」
急に名前を呼ばれ振り返ると、
あなた「藤牧くん、!」
と走って探してくれていたのか少し顔が赤くなっている藤牧くん。
藤牧「ほんと、どこ行ってたんですか!急にいなくなるから心配しましたよ」
あなた「あ、すみません。」
藤牧「とりあえずみんなも探してくれてるんでいたことだけ連絡しますね」
といって少し怒り気味で
他の人たちに連絡してくれる
やっぱり怒らせちゃったか〜
そこで藤牧くんは私の隣の男の子に気づいたのか
藤牧「、、、その子、誰ですか?」
と聞いてくる。
あなた「あ、この子迷子みたいで、お母さん探してあげようと思ったら私もみんなとはぐれちゃって、あはは」
藤牧「、、、どこまでお人好しなんですか、」
藤牧「でも、なにもなくて良かったです」
と安心したように笑う
すると急に
こうた「、、、お兄ちゃんが」
こうた「お姉ちゃんのヒーローでしょ!!」
あなた・藤牧「!?」
あなた「ちょ、こうたくん?!」
こうた「さっきお姉ちゃんが言ってた!かっこよくて、歌もダンスもできてすごい人って!ほんとならかっこいいな〜!」
なんてさっき話していたことを容赦なくばらされる
あなた「//」
バラされたことが恥ずかしくて顔が赤くなる
藤牧くんの方をチラッとみると
藤牧くんも少し顔を赤らめながらもにやにやしている
藤牧「そんなふうに思ってくれてたんですね」
あなた「あー、もういやだ。」
こうた「お姉ちゃん、お兄ちゃんに会えて良かったね!」
あなた「うん、こうたくんのおかげ。ありがとう」
って忘れてた、
この子のお母さん探してるんだった
あなた「じゃあ次はこうたくんのお母さんだね!」
と言ってもう一度探し始めようとすると、
こうた「はい、お兄ちゃんも!」
なんて私と手を繋いでる反対の手を藤牧くんに差し出す
藤牧「ふふ、はい。」
といって藤牧くんとこうたくんで手を繋ぐ。
片手を私、反対の手を藤牧くんと繋げて
こうた「さーいくぞー!」
なんてこうたくんは満足そう。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。