第23話

5,006
2021/06/22 22:46
木村side

今日はいよいよクラス分け再評価。

Aに行きたい、センターに立ちたい。
1位なのに情けない、
そんな思いが頭をぐるぐるしてる。


他の練習生にダンスを教えたり3日間してたけど
正直いえばそんな余裕はない。


けどほっとくのも自分が許せないし、
でも結局しんどくなっちゃってる。


そんな時あなたちゃんがカメラのセッティングにきて、気づいたら追いかけて自分の不安な気持ちを喋ってた


あなたちゃん困った顔してるし情けない。


木村「ってごめん!急にこんなこと言って。まだ仕事残ってるよね!」


そう言って戻ろうとしたら


木村「!?」


あなたちゃんが僕の手を握って
真っ直ぐ俺のことを見てた。


あなた「、、、まだ3日間しか経ってないのに練習生みんなから信頼されてて、ダンスも歌も努力してて、そんな木村さんすごいです。」


あなた「まだ始まったばっかりですよ、ほら自信持ってください!」




 

ああ、好きだ。


ほんと自然にそう感じた。

辛かった気持ちも全部なくなったんじゃないかって

ちょっとくらい欲張っても神様は怒らないかな?



木村「もっと頑張りたいから一つお願いしてもいい?」

木村「俺のこと下の名前で呼んでくれない?」


あなた「!?下の名前ですか、、?」


驚いた顔をするあなたちゃんもかわいいな、なんて

らしくないかな、?笑


あなた「、、、柾哉、くん。頑張ってください」




木村「!//」



俯きがちにいう姿を見て俺はきっと
この子には勝てない、そう感じたんだ。

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