木村side
今日はいよいよクラス分け再評価。
Aに行きたい、センターに立ちたい。
1位なのに情けない、
そんな思いが頭をぐるぐるしてる。
他の練習生にダンスを教えたり3日間してたけど
正直いえばそんな余裕はない。
けどほっとくのも自分が許せないし、
でも結局しんどくなっちゃってる。
そんな時あなたちゃんがカメラのセッティングにきて、気づいたら追いかけて自分の不安な気持ちを喋ってた
あなたちゃん困った顔してるし情けない。
木村「ってごめん!急にこんなこと言って。まだ仕事残ってるよね!」
そう言って戻ろうとしたら
木村「!?」
あなたちゃんが僕の手を握って
真っ直ぐ俺のことを見てた。
あなた「、、、まだ3日間しか経ってないのに練習生みんなから信頼されてて、ダンスも歌も努力してて、そんな木村さんすごいです。」
あなた「まだ始まったばっかりですよ、ほら自信持ってください!」
ああ、好きだ。
ほんと自然にそう感じた。
辛かった気持ちも全部なくなったんじゃないかって
ちょっとくらい欲張っても神様は怒らないかな?
木村「もっと頑張りたいから一つお願いしてもいい?」
木村「俺のこと下の名前で呼んでくれない?」
あなた「!?下の名前ですか、、?」
驚いた顔をするあなたちゃんもかわいいな、なんて
らしくないかな、?笑
あなた「、、、柾哉、くん。頑張ってください」
木村「!//」
俯きがちにいう姿を見て俺はきっと
この子には勝てない、そう感じたんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。