第104話

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2021/07/02 09:27

女1「え、え、ほんもの!」

女2「すごい、どうしよう!」

と目をキラキラささている



西「何してるんすか?こんなところで」

なんて聞いている。



どうしよう、

きっとこの2人ならこの状況で助けてくれるだろう


でも、2人をこの場に巻き込むわけにはいかない


そう思い、女が手を離した先に2人の元へ行き



あなた「西さん、田島さん、大丈夫です。戻ってください。スタッフさん呼んできてくれると助かります。」

と2人の背中を押す。


西「え、あ、ちょ」

あなた「いいから、早く!」

これ以上ここにいさせてしまうと
もっとややこしいことになってしまう。


田島「、わかった。」

と2人とも理解してたようで走り出す。



女1「くっそ、せっかく会えたのに〜!」

女2「カメラで撮ったけば良かったね、」


なんてなんなんこいつら


あなた「、、、ふざけるのもいい加減にしてくれませんか?まじであなた達のやってること普通に犯罪ですから」

あなた「練習生の邪魔して、警察行きます?」

もう怒りは止まらない



女1「は?うるせーな」

女2「もうごちゃごちゃうるさい」

女1「そろそろスタッフ来そうだし行こ、」

なんて歩き出す



でもこのまま返すわけにはいかないから

あなた「ちょっと待ってください、話まだ終わってないです!」

と2人の腕を掴む



けど

女2「やめろよ!」

なんて2人で押し返してくるから

流石に力で勝てず後ろに弾き返される

あ、倒れる

そう感じた


けど


あなた「?」


転ばない?



?「大丈夫ですか?」

なんて誰かが私を支えてくれている


誰がこんな、と思って顔を見ると


あなた「え、」


帽子を深く被り、メガネとマスクを着けた田島くん
その横には同じようにマスクとメガネと
帽子を着けた西くんが



なんで?

と理解が追いつかない



西「これ以上うちのスタッフに何かするなら警察呼びますよ」

田島「今なら許すんでさっさと出ていってくれませんか?」

なんていつもと声を変えて言う



女達はそれに気づいていないのか

女1「っ、いこ」

女2「うん、」

なんて方向を変える。



あなた「え、でも!」

このままじゃ、と思い女の方に行こうとすると

田島くんが耳元で

田島「大丈夫」

なんて言ってくる



あなた「?」

と思うもののそう言われたら信じるしかない



そして女達が去ると


メガネとか帽子を取って


西「あなた大丈夫!?」

田島「体、なんで濡れてるの、!」

とすごく心配をしてくれる2人。


あ、そういえばさっき水かけられたんだった
通りで寒いわけだ。
洸人くんのパーカーも脱いでたし、


あなた「あ、ごめん、洸人くん。洸人くんの洋服濡れちゃったから洗濯して返すね」

なんて答えると


西「今それはどうでもいいから!」

田島「そうだよ、何もされてない?」

と2人とも私より慌てている



すると、


スタッフ「あ、いた!」

スタッフ「あなたちゃん大丈夫?!」

とスタッフさんが何人か走ってくる



そこで聞いた話だと、
洸人くんとたじくんはこのままでは間に合わないと
すぐにスタッフさんに電話をした。
それですぐに戻り私を助けに来てくれたと言う


さらにここの階に繋がっているエレベーターは1つ
だからそこに警備員さんがいるように頼んだから
きっと今頃女達は捕まってるはずだよ、
なんて教えてくれる


あなた「そっか、2人ともほんとうにありがとう」

と感謝を伝える。


スタッフ「あなたちゃんごめんね、大丈夫?」

スタッフ「体濡れちゃってるし午後はいいから休んできな」



あなた「いや、でも!」



あなた「、、、くしゅん!」

なんてくしゃみが出る




周りからの視線が痛い、

あなた「、、、すみません。ありがとうございます」

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