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第6話

ロディ・ソウル
1,233
2021/10/26 03:00
緑谷side



あなた 「………分かるよ。」



そう言って笑ったあなたちゃんの笑顔は、とても
哀しい笑顔だった。




ロディ 「…ッ。」




あなたちゃんは僕達に背を向けて、星空を見て
話し始めた。



あなた 「私もね、君と同じなの。両親は小さい時に
敵に殺されて、おばあちゃんもおじいちゃんももう
居ない。私の家族は弟だけ。」



あなた 「だから……分かるよ。」




そう言って僕達を見て、また微笑んだ。





ロディ 「それは………悪かった……。」


あなた 「あ!謝って欲しい訳じゃないから!
謝らないで!?私こそごめん。」



そして、沈黙が流れる。



ロディ 「ヒーローなんて…目立ちたがり屋で、人救けとか言いながら金儲けするヤツらの集まりだと思ってた。」



そう言って、少年は僕達を見る。


ロディ 「…でも、あんた達みたいなヒーローもいるんだな。あんた達に救けられれば救けられるほど、俺は何やってんのかって思うよ…俺、カッコ悪ィ…。」



あなた・緑谷 「 私 / 僕も、カッコ悪いよ…。」



そんな言葉に僕はすぐに自分の意見を言う。


その言葉が、あなたちゃんと被る。





僕とあなたちゃんは互いを見合う。



緑谷 「…幼い頃からヒーローになりたいって思ってたけど…お前はダメだ、ヒーローなんかになれるわけないって、ずっと言われて…」


あなた 「 " 個性 " が上手く使えなくて、辛い事も沢山あった…それで私はクラスメイトの皆に支えられてばっかり…。」






緑谷 「僕はカッコ悪いままだよ…だからカッコよくなりたいんだ…。」



あなた・緑谷 「笑顔で人々を救けられる、そんなヒーローに……!」




また言葉が被り、僕とあなたちゃんは微笑む。






すると、僕の頭の上に少年とずっと一緒にいたピンクの小鳥がのった。



ロディ 「そいつはピノっていうんだ。」


緑谷 「ピノ…!」


ピノ 「Pi〜!」


あなた 「ええ…!可愛いぃ…!!」



そう言って、あなたちゃんはピノをツンツン触る。


ピノは少し恥ずかしそうにお尻をふりふりさせた。






ロディ 「俺はロディ。ロディ・ソウルだ。2人の名前は?」


ロディが僕達に近づき口を開く。


その表情は先程と違って柔らかかった。





僕はロディに微笑み返して立ち上がる。



緑谷 「僕はイズク・ミドリヤ…ヒーロー名は
《 デク 》 。」



あなたちゃんも僕とロディに近づいてくる。



あなた 「私はあなた・シマザキ。ヒーロー名は
《 アクア 》 。よろしくね、ロディ!」


ロディ 「ああ、よろしく。デクとアクア…覚えやすいな。」




緑谷 「少し寝ておこう、ロディ。」


ロディ 「そうだな、デク、アクア。」


あなた 「あ、呼ぶ時はあなたの方が良いかなぁ。」


ロディ 「悪ィ……あなた。」





そう言って、3人は顔を見合わせて笑った。

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