前々から思っとったけど
あなたさ、色々と近過ぎん?
え、銀太に告白されてたよな?
え、なんでそんな平気に指スマしてんの
なに、今の
恋人みたいな
悔しいけど、一瞬すごくお似合いな恋人に見えた
今度なんか言うな。
連れてきたくなくなる。
なんでそんな余裕そうなわけ
俺だけ余裕ない、イラつく。
あなたside
最近、と言えど前からだけど
まるはたまに、急に
急に不機嫌になる
そして今日もそうだ
銀太と指スマしただけでなんか不機嫌(?)
抱きしめてなんかフリフリしてる
彼の気持ちは痛いほど伝わってくる
けど、少しすれ違いもあるし
お互い、まだ分かっていないとこだってある
そんなこともあるから、嫉妬も生まれる
私は、今こうやって知れていない時だけ
その時に起きる「嫉妬」という感情を
大切にしたい
だって、時が経っていくと
嫉妬なんてお互い薄れていくものでしょう?
あ、良い意味でね
まるが自然と満たしてくれるから
そう言って嬉しそうに笑う
照れた時少し耳が赤くなる
横目で見ても分かるようになってきた
束縛でもなくて、軽いってわけでもない
足りないってわけでもないし、強すぎるってわけでもない
この距離感がちょうど良いから好き
嫉妬、ってのも
たまにはいいかもw
END
今回は緩めにいってみました〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!