風磨side
わかったとか言っちゃったけど…
あなたに会うとか気まずすぎる
『な、中島』
健人「帰るとか言わせないよ?ニコッ」
『…』
俺たちは今あなたの学校前にいる
さすがにバレるから変装はしてるけど
健人「…あっ!あなたちゃ〜ん!」
げっ…
顔見れて嬉しいような嬉しくないような…
あなた「健人k………風磨く…ん…」
『や…やっほ』
お互い気まずいのは同じらしい
あなたは口を閉じたまま俯いている
健人「ほらほら、車乗って」
あなた「…わっ!健人くん…っ」
『おまっ…押すなって』
中島が無理やり俺らを後部座席に座らせた
健人「じゃ、俺ん家向かうからね」
このメンバーで中島の家行くの2回目だなーとか思ったり
あなたと隣だけど話すことが見つからない
あなた「( - - *)ウトウト」
ウトウトしてる…
可愛い
『あなた…眠いの…?』
あなた「…えっ?あ、いや…」
勇気出して声かけてみたものの会話が続く訳もなく
すぐに切れてしまった
でも返してくれた
たったそれだけなのにすごく嬉しかった
『膝使う?』
あなた「だ…いじょうぶ…」
『ほら、遠慮すんなって』
あなた「ちょ…っ」
俺はあなたのシートベルトを外しあなたを倒して頭を膝に乗せた
『ん、おやすみ』
あなた「…っ///」
一瞬顔が赤くなったように見えたのは気のせいかな…
あなたは俺のこと、どう思ってるの…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!