第89話

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2020/08/09 12:39
風磨side




何しに来たんだよ…


先輩だからってこれ以上あなたのこと傷つけたら許さない


中島と山田くん早く帰ってきて…




侑李「風磨ー」


『はい』


侑李「あなたちゃん?だっけ、どこで知り合ったの?」


『俺の妹の友達だったんで…』


侑李「へぇ〜、じゃあ耀太とも会ったりしてるの?」


『…』


侑李「風磨…?」




知念くんは知らないんだ


伝えたらきっと、仲間のことを恨むだろう


でも知らないままいるのもどうかと思う




大貴「何言ってんだよお前」


侑李「ん?」


大貴「耀太ならもうこの世にいないけど?」


『…っ』


侑李「は…?どういうこと…?」


大貴「あいつ自殺したんだよ」




有岡くんこの人は一体何をしたいのか


そんなに耀太が憎い?


ただ人気があった


それだけなのに


なんでこんなに追い詰めるんだよ…




ガチャ




健人「ただい…」


涼介「遅くな…」


侑李「ねぇ!耀太が自殺ってどういうことっ?!」


侑李以外「『…』」


勝利「?」


侑李「黙ってないで何か言ってよ!」




いじめの主犯であるJUMPさんの一部は黙り


中島と山田くんは困った顔をして


耀太の存在を知らないであろう勝利は首を傾げている




『耀太はいじめられてました』


侑李「はっ?誰に?」


『…』


健人「…」


涼介「落ち着いて聞いて、こいつらなんだ」




山田くんが指をさしたのはJUMPさん




侑李「え…ちょっと、嘘つくならもっとましなうs」


涼介「真実だよ」


健人「俺この目で見たんで…」


侑李「そ、んな…」


裕翔「そうだよ、俺らがやったんだよ」


侑李「なんで…」


宏太「うざかったから、Jrのくせにあんなに人気で…目障りだったんだよっ!」




薮くんが放ったこの一言でその場の空気が凍りついた




「ハァハァハァハァ…」


勝利「あなたちゃんっ?!」




え…?


後ろを振り返ると泣きながら肩で息をしているあなたが


いつから起きてた…?


どこから聞いてたんだよ




『あなたっ!』




俺はあなたに駆け寄り落ち着かせようとした




あなた「…いやっ!来ないで…っ!」


『え…?』






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