第82話

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2020/08/01 17:20
風磨side




あいつの視線が俺に向けられた


助けろって意味なのはわかった


でも俺にはできない


俺がジャニーズ芸能人って気づいてないのか…?




光「…あのっ」


『はい』


光「本当にあなたと付き合ってるんですか?」


『え…?』


光「彼氏なら助けるのが当然ですよね」


勝利「だって俺らh」


『だめ、言うな』


光「俺らがなんですか?」


『…』


光「答えないならあなたのこと俺に下さい」


『はっ?!』


光「守り抜く自信あるんで」




やっぱりこいつはあなたのことが…


絶対に譲りたくない


けど俺らの正体がバレてはいけない


どうすることが正解なんだ…?




勝利「光、くん?」


光「…なんですか?」


勝利「俺らのこと分からない?」


『ちょっ、おまっ』


勝利「あなたちゃん、取られてもいいの?」


『…』


勝利「言うしかないよ」




そう言って勝利は被っていた帽子と変装用の眼鏡、マスクを外した




光「Missデビルに出てた人…?!」


勝利「SexyZoneの佐藤勝利です」


光「SexyZoneって…ジャ…ニーズ?」


勝利「はい、ちなみにこの人も」




もう逃げられない


俺も勝利と同じように眼鏡とマスクを外す




『…菊池風磨です』


光「なっ…」


『あなたを助けなかったのは俺がアイドルだからです、すみません…』


光「おっ、俺こそすみませんでしたっ!」


『…あなたのこと助けてくれてありがとう』


光「え……?」


『でももう大丈夫だから』




俺は決めた


あなたの事は絶対に俺が守る


絶対離したりしないから




『あなたー?』


あなた「ん?ってなんでマスクとか取って…」


『ちょっと来て』




俺はあなたの手を取りさっきの男2人の前に行った




男1「ん?誰だお前」


『こいつ俺のなんで手出すのやめてもらえます?』


あなた「ふまっ//」


男2「チッ…な…んだよ」


『次あなたになんかしたら許さないんで ニコッ』


男1「す…すみませんでしたぁぁああ!」




男2人はそのまま店から出て行った


俺そんなに怖かった?




勝利「鳥肌止まんないんだけど笑」


光「怖かったです…」




相当怖かったらしい


でも俺、ちゃんと守りきれたよね?




あなた「風磨…」


『ん?』


あなた「あり…がと//」


『なに?照れたの?笑』


あなた「だ…だって、かっこよかったもん…//」


『顔真っ赤笑』


あなた「うるさっ…//」


『かぁいい』


あなた「///」




俺は照れてるあなたを抱きしめた


二度と同じ思いをさせないって心に誓った


ここがお店であるってことを


他に客がいるってことも忘れて…

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