第97話

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2020/08/15 01:46
風磨side




ピンポーン




『はーい』


涼侑「「お邪魔します!」」


『どーぞ!』




家に帰ってもあなたの姿はなかった


不安で仕方がないけどまずはこの2人に事情説明


俺は一通り話し耀太からの手紙を見せた




侑李「まじかよ…」


涼介「信じたくないけど…ね」


侑李「風磨は耀太が亡くなったこといつ知ったの?」


『あなたと出会ってちょっとしてからです』


涼介「健人もいじめがあったのは知ってたみたいだけど亡くなったことは知らなかったらしい」


『でも有岡くんは知ってた、自殺したってこと知ってたんです』


侑李「おかしい話だな…」




考えれば考えるほど分からなくなる


なんで有岡くんは知ってたんだろう


でも今はそんなこと考えてる場合じゃない


あなたが心配で…




ガチャ




涼介「え?」


『多分あなたです』


侑李「俺たち隠れてた方がいい?」


『いえ、大丈夫です、ちょっと見てきます』




俺は玄関に向かった




あなた「あ…風磨くん…」


『あなた!無事でよかった…!』


あなた「ね、ねぇ…」


『ん?』


あなた「私、ここ出てく」


『は…?』


あなた「少し距離置かせてください
風磨くんのこと嫌いになった訳じゃないから」


『あなた…』


あなた「ごめん」




そう言ってあなたは自分の部屋に入り荷物をまとめて出ていった


俺は引き止めることも出来ずにただ立ち尽くすだけだった


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