あなたside
有岡くん…
絶対に何か知ってる
普通初対面の人に兄弟とか聞く?
"お兄さん"いそうな__
『ふ…まくん』
風磨「ん?」
『今日は帰るね』
風磨「あなた…」
大貴「あーいいよ、俺もう帰るから」
『え、いや』
大貴「邪魔しちゃってごめんね〜」
何をしに来たのか分からないまま帰ってしまった
風磨「あなた」
ギュッ
『ふぁっ//』
風磨「ごめんな」
『風磨くんは悪くないよ…?』
風磨「俺が家にあげなければ…」
『大丈夫だから、ね?』
本当は大丈夫ではない
でも私は明るく振舞った
風磨「あなた…っ」
風磨くんはさっきよりも強く私を抱きしめた
不思議、だ
さっきまで不安だったのに彼の腕の中は落ち着く
風磨「俺さ、もうちょっと調べてみるわ」
『え…?』
風磨「耀太のこと」
『う、ん…』
風磨「JUMPさん絶対なんか知ってる」
風磨くんも思ってたみたい
真実知れるといいな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。