第108話

Happy編
6,319
2020/08/29 14:49
あなたside




落ちていくスピードがだんだん速くなってる


もう少ししたら地面かな


やっと苦しみから解放されるのかな


そう思った




「ちょ、ちょっと!人が落ちてくる!」


「うわっ!おいお前受け止めろよ?」


「はっ?俺が?!」


「いいから早く!」




ドサッ




複数の男性の声が聞こえたのと同時に私の体は誰かに受け止められた




『な…んで……』




どうして上手くいかないんだろう


健人くんも風磨も、そしてこの人たちも


みんな私の邪魔をするんだ




「…ねぇ、何してんの?」


「ちょ、北斗怖いから」


北斗「いや、事務所で飛び降り自殺とかいい迷惑なんだけど」


「まぁまぁ、北斗も樹も落ち着いて?」


樹「おっ?さすがリーダー!」


北斗「…こーちがそういうなら」




どうやら私を受け止めたのが北斗くんで言い合ってるのが樹くん


そして宥めてるのがリーダー?のこーちくん…?


いや、誰だよ




樹「君さ!なんでこんなことしたの?」


優吾「ちょ、樹っ!」


『…もう私には生きる理由がないんで』


樹「え…?」




だって健人くんと勝利、風磨にもバレちゃって


私が立てた計画は失敗


好きな人に出頭してなんて言われたらもう終わりでしょう?


あとはお兄ちゃんがいるとこに行くだけだったのに


この3人は余計なことを…っ




樹「そんなこと言わずに、ほら、俺なんでも聞くからさ」


北斗「…俺らで良ければ話して…?」


樹「えっ?!北斗が…珍しいこともあるんだねぇ!」


北斗「樹黙って」


優吾「ストーップ!とりあえずここじゃアレだし移動しよっか」


樹「確かにそうだね、中入ろ?えーっと、お名前は…」


『あ…西崎あなたです…』


樹「あなたね!俺田中樹!あと松村北斗と髙地優吾!俺らSixTONESだよ」


『SixTONES…?』


樹「あっ、もしかして知らない?」


『えっと…知ってます』




SixTONESって名前は聞いたことあるけど


確か風磨のバックによくついてた6人?グループだよね?


このうちの3人ってこと?


てかこの人たちもジャニーズなのか


言われてみれば確かに…かっこいいかも




北斗「俺らの楽屋でいいかな」


優吾「それがいいk」


「あなたーっ!!!」


樹「風磨…?」




事務所から風磨が走って出てきた


彼に続いて健人くんと勝利も


そんな様子に3人は驚きを隠せない様子




風磨「あなたっ?!生きてる…?」


樹「え、なに?あなたと知り合いなの?」


風磨「知り合いも何も彼女だし…って北斗!なに抱いてんだよ」


北斗「上から降ってきたんだよ!受け止めたんだから感謝しろよ…って…」


北樹優「「「彼女っ?!?!」」」




風磨さん、爆弾発言しないでよ





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