気を抜くと声が出そうになる…なんかふわふわした感じ
これが気持ちいいってことなの?
自分でも下の方がじんわり濡れてきてるのが分かって余計に恥ずかしくなった
恋人繋ぎされた手から壱馬の温もりと優しさが私に伝わってきた
そうすると自然と怖さも抜けてきて声も漏れる…
だんだんあなたも声我慢せんようになってくれて
ちゃんと今感じてくれてるって思ったら嬉しくて
胸の頂きを攻めればこれまで以上にエロい声で喘ぐあなた…
それに完全に反応する俺のソレ……
キスをしながら手を下に伸ばすとちゃんと濡れてて安心した
カチャカチャっていうベルトの音が部屋に響く…
既に肩で息をしている私には少し離れた壱馬を見る気力はなくてただ天井を見つめていた
横目に見た壱馬の背中は男らしくてかっこいい…ただそれだけしか出てこなかったけど
きっと言葉では表せないってこの事なんだろうなって思う
戻ってきた壱馬はまた手を握ってくれて
甘いキスが始まる
だんだん入ってくる壱馬の…
少し痛いなって思ったらすぐ止めてくれて大丈夫。もうちょっとって優しい声が耳元で囁かれる
部屋を包むのはベッドの軋む音と私たちの声だけ
何かがくるような感覚に襲われると同時に壱馬の律動も早くなって
壱馬の首筋や額には汗が滲んでる
でも多分それは私も同じ
ビクンッと体が波打ったと同時に壱馬の顔が一瞬歪んだ……
これがイくってことなんだ…
まだ肩で息をする私たち…
愛してる…何気に初めて言われたかも、
ずっと好きや大好きだったから
でもそうだ……
今は確実に愛してた
好き…そんな可愛い言葉じゃなくて
愛してる…ドロドロな砂糖のような甘さの言葉が合ってる
汗ばむおでこにキスを落とし壱馬がおやすみと呟いて私たちは眠りについた…
まだ頬に残る熱と私の鎖骨に咲いた花、
なんとなくだけどわかった愛してるの意味が
私を1歩大人の世界に入れてくれた
甘い甘い " お仕置 " のおしまい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!