第51話

1匹狼
2,966
2020/07/06 08:32


今日はあなたが帰る日



新幹線の駅まで送る


どことなく距離を感じる



これから遠距離、でも俺はあなたが好きや
これからもずっと









あなた
送ってくれてありがとうね
壱馬
んな当たり前やん
壱馬
次会えんのいつになるんかなー
あなた
っ…




喉の奥に引っかかってなかなか言えない

別れて

の言葉



でも言わないと、ちゃんと言わないと壱馬が、






私の指に光るペアリング







壱馬、幸せでした






大好きでした














あなた
壱馬、
壱馬
ん?
あなた
私と別れて
壱馬
は?
壱馬
え?wちょっと待ってや、なんでw
あなた
あなた
壱馬と付き合ってさ思ったんだよねw
あなた
やっぱり私、壱馬のこと好きじゃない
壱馬
っ…
あなた
だからごめんね?
あなた
今まで…楽しかったよ
あなた
ありがとう
壱馬
おい!待てよ!
壱馬
あなた!
壱馬
何があったんだよ…誰かに言われたん?




必死な顔で私に問いかける壱馬

そんなことしないでよ、泣いちゃうから

私はね笑顔でお別れしたいの



あなた
壱馬、ごめん




私は自分の指輪をそっと壱馬に渡した



さようなら







新幹線の発車の合図が私に時間の終わりを告げる


立ち尽くす壱馬に私はばいばいと小さく呟いた








壱馬









なんでや、


やっと幸せになれた思っとったのに





あなた…



俺の手の中に光る指輪が今はやけに寂しく見えた


新幹線が発車してあなたがどんどん遠くに行ってしまう


けど俺は最後まで見届けられんかった







これからは1人か、





だって言ったもんな俺

あなたと一緒になれないんやったら一生1人でええって

その考えは今も変わらへん
















1匹狼


みなさん!
ちさが帰ってきましたよ!ありがとう👍(コメ欄にリンク貼りますね

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