Yg side
俺実はずっと人間になりたかった
ホソクに拾ってもらった時からずっと
昨日の話を聞いてから神様にお願いし続けた
俺良い子だから神様も俺のお願いを聞いてくれたのかもな
ホソクの膝の上に乗る黒猫だった俺は
黒髪の成人男性に変わってた
信じられないけど本当の話
ホソクと同じ人間だと思うとすごく嬉しかった
ちょっとだけかっこつけて手なんて広げてみたけど
本当は抱き締めたかっただけっていうのは秘密
たしかホソクは泣き疲れたのか
そのまま寝ちゃって 、
俺も寝てたのかな 目覚めるともう夕方
「ん 、起きたんだ 。おはよ」
『おはよう 〜 、 ごめんね』
ん??なんで謝られた?
何で謝られたのか未だにわからない
悪いことはされてないし 〜 、
そんなこと考えていたらホソクの手が俺の頭を撫でた
撫でられた所から徐々に体温が上昇し自分でも顔が熱くなるのがわかった
それがバレないように下を向くと 、ホソクの事だから心配したのだろう 、、
覗き込まれてしまった 凄くびっくりした
それに正直言うと
とても恥ずかしい。こんな顔見られるなんて 、
ホソクの顔を見詰めると俺のが移ったかのようにホソクの顔もピンク色に染った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!