第17話

中間side
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2018/03/17 13:37
病室に案内してもらうと、ドアの所に「重岡大毅」って名前のプレートがあって、

ああ、しげ、ほんまに病気なんやって、今さらながらに思う自分がいた。



お母さん
あれ?濱田君!久しぶりやねぇ、あ!望くんも!
部屋に入ると、しげのお母さんがびっくりしてた。

順に名前を呼び、最後に僕を見ながら、「う~んとね・・」と申し訳なさそうに苦笑してはる。

中間
あ、中間淳太です。いつもお世話になってます
そう言って頭を下げると、
重岡
そう!いつもお世話してるん!
しげがきゃはきゃは笑った。
お母さん
大毅!もー、この子こんなんでごめんね~?
お母さんに怒られて、しげはてへっと舌を出してる。
お母さん
みんなゆっくりしてってな?大毅、ちょっとお母さん売店でいるもん買うてくるわ
しげの頭を撫でて、僕らに頭を下げて部屋を出ていくお母さん。

しげは頭を撫でられた時、「やめてやぁ」って言うんでもなく、ふふっと嬉しそうに笑ってた。


その光景を見たとき、ただそれだけなんやけど、
きっと、すごくいい家族なんやなって思った。



濱田
そうや、しげ、これマネージャーさんが。
ベッドの周りに椅子を持ってきてみんなで座ると同時に、濱ちゃんが封筒を指さした。
重岡
せやぁ、プリンもあった。ありがと、濱ちゃん。そんでこっちは何なんやろ?
しげが封筒をビリビリやぶって中身を出すと、中からディスクと1枚の紙。





しげは不思議そうにその紙に書かれている文章を読んで、だんだんと表情を変えていった。

重岡
望!ちょ!これ見て!
しげは慌てたように望の腕をぎゅっと掴んで、手紙を読ませる。

望の顔も、しげと同じようにみるみる変わってって、最終的に二人で目を見開いて顔合わせてて。

中間
え?どうしたん?
濱田
なにがあったん?
濱ちゃんと食い気味に尋ねると、二人は僕らを見て、

「」
7WESTのオリジナル曲!!決まったねんて!!
そう声をそろえた。
小瀧
そのCDちゃう?はよききたい!!
重岡
CDプレーヤーどこやったっけ!?
そう言いあってる二人を見て、濱ちゃんと顔を合わせた。




濱ちゃんも、笑ってた。




これからも、一緒に頑張ってこうな?



はしゃぐ二人に、心の中でそう呟いた。

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