あなた side
この日、私は決心していた。
何を決心したかって? それは...
『...これでよしっと』
『あとは、西村にどう言って渡すかだな...』
そう。私が、この私の手で、西村にお弁当を作ったのだ。
今日は、今日こそは好きな人に素直に可愛く接してみようと思った。
いっつも喧嘩してばっかりだしね... (*´ `*)
『...ってうわ、もうこんな時間!?』
『ヤバいヤバい!遅刻するぅ~!!』
『待って、着替えてなかった() うん、急いで着替えよう←』
ガチャッ
「おーい、朝宮〜」
「僕の...」
『...ヌギッ』←今の状態”パンツ&ブラのみ”
.........
『...え』
『は、早く出ていけ〜〜!!💢💢////////////』
まぁ、好きな人って言っても
今や私の”義兄”なんですけどね
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!