あなた side

これは、私と西村が出会った時の話...

【一学年  二学期中間試験】


    1. 西村拓哉
              ･
              ･
              ･

” すげぇ、あいつまた1位取ったのかよ ”

” なんでこの学校入ったんだ...？ ”

女の子｢あのっ！西村君！｣

女の子｢ちょっと話があるんだけど...来てくれない？｣

西村｢うん、いいよ｣

あれ、告白パティーンですねぇ...

西村モテるなぁ...

5分後。

女の子｢(￣^￣゜)ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ｣

あれっ、さっきの女の子だ。

西村はいないみたい。

しかも泣いてるよ...

振られたんだね...  よく頑張った！←誰w

” あ〜  泣いてる...？ ”

” 南さん可愛いのにね... ”

” 一番人気じゃなかった？ ”

”こんな可愛い子を振るなんて、なんか理由があるのかな...”

” ね〜 ”

そういえば私、西村と話したことないな...

私と西村は同じクラスだけど、

話したことすらなかったんだ

友達｢...ねぇ！あなた！  放課後ヒマだったら遊びに行こ！｣

『あ〜、ごめん！  今日バイト入ってるんだ...』

友達｢そっか...  あんまり無理しないでね！｣

『いや ...』

無理をしている訳じゃない。

私がバイトやってるのは、ただのお小遣い稼ぎなの。

” ー あなたちゃんの家って、お父さんいないんだって ー ”

” ー かわいそう ー ”

私の家の事、何も知らないくせに。

私は小さい頃からそういう事をよく言われてた。

幼い頃に死んじゃったから家にいないのが当たり前だったし、

... そもそもうち、貧乏じゃないし。

私って周りからどう思われてるのっ？？

ー ﾋﾗｯ

｢ねぇ！｣

｢これ、落としたよ｣