第3話

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2020/06/17 03:00
ヒーロー
君達が危険を冒す必要は
全くなかったんだ!
闇華YOU
闇華YOU
ピクッ
はいアウト。
コイツは地雷を踏み抜いた
闇華YOU
闇華YOU
じゃあ、あなたたちが命懸けてくれましたか?
ヒーロー
は?
闇華YOU
闇華YOU
さっき私達が出ていかなくても、あなたは彼を助けてくれましたか?
ヒーロー
いや、俺は個性が合わなかったし…
ほら出たよ。
『個性が合わない』
闇華YOU
闇華YOU
あなたたちはいつもそうだ!
闇華YOU
闇華YOU
個性が合わない、その一言でヴィランに襲われた私の母は死んだ!
???
!?
ヒーロー
じゃあ、君が何とかすれば…
こいつは私の地雷源でタップダンスでもしてるのか?
もうムリだよ。
止められない
言葉も、涙も
闇華YOU
闇華YOU
まだ私は3歳だった。
闇華YOU
闇華YOU
今みたいに剣術の心得もない、
個性の発現もしていない少女に
何ができるっていうの!
ほんとふざけてる
自分が助けたかったなんて、母が死んでから幾度となく思ったに決まってるじゃないか
母が死んでから、私は剣術を極めた
拾ってくれたのがあの人だということもあったけど
自分の目の前で、大切な人をもう死なせたくなかったから
血反吐を吐いても剣を振り続けた
なのに、ヒーローはそんな人から何も学んでない
何も変わってない
だから___________。
闇華YOU
闇華YOU
だから私はお前たちヒーローが嫌いなんだ!
闇華YOU
闇華YOU
お前たちなんて、ヒーローじゃない!
それだけ叫ぶと、私はアイツらの見えない所へと走った
私の心の拠り所へ

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