鬼を半分くらい倒した。
A組は無事か…?
そう思って振り向いた私が見たのは
黒い影に落ちていく生徒の姿
は?何あれ
…止めるか…?
いや、もう間に合わない
ならせめて鬼を
1人でもいいから早く誰か来てよ!
半逆切れ状態で私は悪態をついた
すると、めちゃくちゃグッドタイミングで
炭治郎が来た
私の呟きの理由が、炭治郎に知られることはない
ま、来てくれたならいいや
炭治郎と私の場所が入れ替わる
そのまま私は、奥の方へ走っていった
あの人たちに何が起きたのかは知らないが
敵の中に彼らを固定することは難しい
なら、ワープさせるのが妥当だろう
そして、ワープさせるならそれは外ではない
私が敵だったら、通報されたら面倒くさいし
この中で散らばらせるはずだ
その考えはあっていたみたいで
あちこちで個性を行使する音が聞こえるようになった
そして、生徒の人数は…19人
1人、足りない
死んだか?
違う、動いてるんだ
とんでもなく爆走して
おもしろいじゃん
死ぬなよ、全員
しっかり護衛してあげる
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。