第6話

視点…雪兎ゆきと
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先程選別が始まり、現在師匠と別行動をしている
……のだが
どこまで耐えれるかなぁ?
雪兎
雪兎
それはこっちの台詞セリフだ。
ヒャッヒャッヒャッ…随分と威勢のいい餓鬼だなァァァ!!
雪兎
雪兎
……掛かってこい。
ウ“ァ“ァ“ァ“ァ“ァ“ア“!!!!
こんな感じに鬼と戦っている。
もらったぁぁあ!!
雪兎
雪兎
ッと、惜しかったな。
クソッ!
早く死にやがれ!
雪兎
雪兎
お前がな。
荒い呼吸、血走った眼、容赦ない攻撃……
やはり鬼はアイツらと似ている。
自分の事しか考えず、生き残る為なら人を殺す事も厭わない。
命の尊さも分からず、力無い者たちを苦しめる。
そんな奴はこの世界の何よりも大嫌いだ。
見ているだけで虫唾が走る。
そんなやつらは僕たちに大人しく殺されてれば良いのに。
……こんな事考えてないで、まずはコイツを倒すか。
雪兎
雪兎
ふぅぅ……全集中。
雪兎
雪兎
雪ノ呼吸、参ノ型。
雪兎
雪兎
冠雪かむりゆき
ッ!?何だこれは?!
お、重すぎる…
ぐッ…うわぁぁぁぁあ!!!!
雪兎
雪兎
ふう…
やっと死んだか。
最後くらい静かに死ねないのかな?








…倒したし行くか。
そう思い歩こうとしたけど僕は足を止め、鬼がいた所に立った。
数秒見つめた後、静かに手を合わせ、
雪兎
雪兎
……この方が、また此岸ここへ戻ってこれますように。
と一言呟いた。
……本当はこんな事したくない。
けれども、師匠はいつもこうしていた。






そして笑顔でこう言っていた。
__たとえ姿形が違ったとしても、
       人だった事には変わりない。__






始めは意味が分からなかった。






いや、今も分かっていない。
意味が分からなくて首を傾げる僕に
師匠は微笑みながら言った。
__いずれ、雪兎にも分かる日が来るよ。__





“その意味が分かるまで、僕は手を合わせる”
って決めたから。
“その時が来るまで、誰であろうと慈しむ”
って決めたから。
“意味が分かるまで、絶対に生き残る”
って決めたから。
だから、









雪兎
雪兎
こんなところで絶対に死ねない。
再び固く誓い、僕は走った。