松田「は?マジか?」
逆に俺が驚いたわ。俺とあいつがいい恋愛をしてるように他からは見えんのか?
萩原「確かにあなたちゃんも陣平ちゃんも忙しいし、陣平ちゃんに至っては怪我とかもよくあるし命懸けじゃん?俺らの仕事柄さ」
伊達「だけどあなたちゃん幸せなんだろ?それでいいじゃねぇか!」
ガハハッて笑ってる班長に、俺が戸惑った。
降谷「松田の事を分かってくれてるんだろう?あなたさんは」
諸伏「いい人だしね。だから2人が結婚したって聞いて俺ら嬉しかったよな?」
うんうんと他のやつが頷いてるのを見て、動揺すらした。
松田「………………………吸うわ。灰皿くれよ」
萩原「もしかして照れてる?」
松田「んなわけ」
吸い込んだニコチンがいつもよりも気分が良かった。
萩原「それでプロポーズ秘話は教えてくれない感じ?」
松田「あー……………タダ酒だし気分がいいからな」
萩原「え?!マジ?!よっしゃ!!」
松田「プロポーズなんて甘いもんじゃなかったんだけどよ」
俺自身は思い返すのがあんまりだしな。思い出ではあるけどよ。
松田「簡単に言えばな」
松田「プロポーズ1回断られてんだよ。俺」
4人の低い声の悲鳴が聞こえて耳を思わず押さえた。
そんで悲鳴が止まってまた話を戻した。
松田「1回3年前にプロポーズしてんだ。そん時に断られた」
松田「11月7日に電話越しで」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!