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2019/06/24

第2話

「白石麻衣×保育士」ep.2
 翌日、いつものようにお絵描きしているりくくんを見つけ、昨日預かった紙を見せながら聞いてみた。「これ、先生にくれるの?」彼は頷いた。「ありがとう。何でマイクの絵を描いたの?」彼を見つめていると、彼の口が開いた。「先生にピッタリだから。」そう言って、クレヨンを片付けてどこかへ行ってしまった。彼の名前を呼んで、あとを追いかけたが見失ってしまった。私にピッタリとはどういう意味か考えるも全く思い付かない。そうこうしているうちに、園児と歌を歌う時間になった。毎朝、園児と一緒に歌を歌ったり、簡単なダンスをしたりと元気に体を動かす時間がある。いつもは棒立ちであまり活発に動かないりくくんだが、今日は私の所に来て頑張って踊っている。一生懸命踊っている様子に感動して、ずっとりくくんを見ながら一緒に踊った。

「頑張って踊れたね。」りくくんの目線に合わせて話し、彼の頭を撫でた。ぎこちない笑顔のりくくん。「先生と踊るの楽しい。」また話してくれた。今日はいつもと違って話してくれてる。昨日沢山話しかけた会があったと勝手に達成感に満ち溢れていた。「明日も一緒に踊ろうね。」彼はまた頷いた。


翌日から彼は姿を見せなくなってしまった。
りくくんの父が、当分の間休ませると言ってきたのだ。理由を先輩に聞いてみるが、答えてくれない。「お父さんも諸事情により休ませます。しか言ってくれなくて。」答えてくれないんじゃなく、答えられないの間違いだった。
りくくんの姿が見えないのはどこか寂しく感じる。いつの間にかお絵描きしている彼に虜になっていた。しかし、彼ばかり見ている訳にはいかないので他の子どもたちと遊ぶことにした。


りくくんが休んで1週間経った。まだ保育園に姿は現してない。心配になってきたので先輩に聞くと、明日には来られそうとのことだ。久しぶりに会うりくくん。心が閉じてないことを祈る。仕事の帰りにスーパーに寄った。買い物をしていると、りくくんの姿があった。近くまで行き、話しかけようとしたがなかなか勇気が出ない。知らん顔されたらどうしようと不安しかなかった。まずはお父さんに話しかけ、その流れで喋ろうとしたが、そもそも応えてくれるだろうか。理由もまともに言わず、休ませてたから掛け合ってくれるはずがない。すると、誰かに腕を優しく叩かれたような気がした。目線を下に向けると、りくくんがいた。