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第1話

エピローグ
254
2019/02/23 17:08



地元から離れた高校に進学して良かった事は登校中にたっぷり音楽が聴けるって事だけ。

朝は早く起きなきゃいけないし、仲の良い友達は勿論いない

週に3回の塾




高校生で塾に通う子なんてそうそう居ないからみんなどんな大学目指してるの?とか頭良いんだろうな〜って言うけどそんな事じゃない。ただ学校の授業についていけないから通ってるだけ。



偏差値の高い大学を目指してる訳でも無いし特別頭が良いわけでもない

仲良くできる友達もいるし、なんとなく充実してるんだろうけど
遅刻ギリギリの登校、授業は睡眠学習
成績だってよくないのは
毎日同じ事の繰り返しだからかもしれない。何か楽しいこととか好きなことがあったら学校だって楽しいし頑張れるのに

そう思い始めてから早いもので半年


今日は朝からちょっと喉が痛い。
少し肌寒くなって来たからかな、マスクとイヤホンをして家を出た。

好きな音楽を聴きながら登校するのは映画のワンシーンみたいだ。

電車の窓から景色を見るのもなんだか女優になった気分でちょっと恥ずかしい。

後ろで結いた髪の毛を結び直して

学校までの道を歩く




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