だいちはみんなよりも一番近くにいる存在。
だいちにもみんなにも
心配かけないようにしなくちゃ…
私とはじめ先輩は人が少ない公園の
ベンチに座って話し始めた。
真剣な目でそう言われた。
私だって先輩のこと大好きだもん…
せっかく別れるって決めたのに
そんな事言われたら許しちゃいますよ。
すっごい幸せだった。
やっと通じ合えたと思った。
なのに…長くは続かなかった。
3ヶ月後
窓から見える渡り廊下で
また腕を組んで歩いている先輩達をみた。
辛すぎて笑ってごまかすしかなかった。
今は放課後でだいちと私が日直だったから
二人しかいない。
よかったみんないなくて…
先輩、私しか見ないからって言ってくれたくせに…
また我慢しなきゃいけないんですか。
先輩にかけると3コールくらいで
でてくれた。
うそでしょ…
私と電話してる時でも
他の女の人と一緒にいるの?
一方的に電話を切った。
スマホの電源も切った。
もう忘れて新しい恋を見つけよう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。