第17話

1,013
2021/12/02 12:02
朝、俺は6人で登校した。


友達、と呼べる人と登校するのは久しぶりで、本当に嬉しかった。


でも、現実は変わらなかった。
さとる
さとる
よう負け犬!お前大丈夫か?www
莉犬
ぇ……何が、ですか、?
しげる
しげる
wwwあの5人と仲良いんだろ?
お前の事だから馬鹿にされてんじゃ
ないかと思ってよwww
たける
たける
いや馬鹿にするのはお前だけっしょw
しげる
しげる
なんかアイツ馬鹿にしてて
楽しいじゃんwおもしろくね?www
さとる
さとる
それなwww
最初は何を言われているかわからなかった。


でも、少しずつ頭は理解して言って……。



あの5人を馬鹿にされたことが、許せなかった。



あんなに優しい人たちが、俺を馬鹿にして楽しむ?そんなこと有り得ない。



俺が馬鹿にされるのはいつもの事だったし、言われると辛いけど少しなら耐えられるからその時だけは辛いのを耐えた。



でも、そんな俺の気持ちを直接こいつらには言えない。
莉犬
馬鹿に…されてない、です……。
さとる
さとる
そうかよwじゃあこれからも頼むわー。
俺らの玩具としてwwwwww
莉犬
っ……。
このやり場の無い思いをどうにかする方法は、

ひとつしかなかった。
家に帰ってから。


俺は自室にこもる。
莉犬
っ……。痛い…?
少しだけ、痛みを感じた。


今まではだいぶ深く刺さないと痛くなかったのに。


ちょっと切っただけで痛みを感じたことに、俺は喜びを感じた。
グサッ ザシュ
莉犬
っ……。あはは…また、痛みを
感じられる…!あっはは……っ!
それから俺は至るところを傷つける。


部屋がもう血だらけになった頃。

コンコン、とドアを叩く音が聞こえて、誰かが入ってきた。
ころん
莉犬く……え…?
莉犬
ころん……さん…?
入ってきたのはころんさんだった。
ころん
莉犬くん?何してるの?
部屋血まみれじゃん……!
莉犬
っ……!
怒られると思った。自分の身体をこれでもかと言うくらいに傷つけて、やめなさいって、言われるかと思った。


でも、そうじゃなかった。
ころん
誰に何されたの?
こんなことに手を出すくらいに酷い事
されたんでしょ?何があったの?大丈夫?
莉犬
え……?
何故か俺は、心配された。


「もうやめなさい」なんて、言われなかった。
ころん
リスカはさ、いい事じゃないと思う。
でも、そんなことより僕は莉犬くんが
リスカに手を出すほどのことをした奴らが
許せない。大丈夫?辛くない?
莉犬
ころんさんっ……。…辛いですよ。
嫌です、もう。毎日が辛くて、痛いです。
でも、大丈夫です。こうして心配
してくれる人がいるなら、それで。
少し心に嘘をついたことなんて、気づけなかった。
ころん
そっか…。あ、じゃあ僕のこと
「ころちゃん」って呼んで!
莉犬
えっ…。ころちゃん……?
ころん
うん!勿論タメ口で!
タメ口で、あだ名で話せる人がいる。
莉犬
うんっ、わかったっ……
莉犬
莉犬
ころちゃんっ!
ころん
うんっ!( *´꒳`*)



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なんかこれよくわかんないんですけど

ありがとうございます(((?)))
これからも頑張ります(

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