第12話

1,088
2021/11/20 02:12
カッ、と太陽の光が俺の顔を照らす。
莉犬
ん〜……
どうやら、俺はあのまま寝ていたらしい。
莉犬
今日日曜日だし…いいや、このままで。
念の為に持ってきたスマホをいじる。



特にやることもないけれど、ネットを見たりニュースを見たりした。



お腹は空かなくて、朝ごはんなんて食べなかった。



夜は少なかった人も、だんだん増えてきて。
女児
女児
ママー、変な人いるー。
マミー
マミー
しっ!そういう事は大きな声で言っちゃ
だめよ?
丸聞こえだよ、本当に。



お母さんだってどうせ思ってるんでしょ。


俺の事、「変な人」だって。
学生
学生
え、あれホームレスじゃね?www
学生two
学生two
マジ?あ、それっぽいwだっせぇなwww
勝手に判断しないでよ。


俺はただここに座ってスマホ見てるだけじゃん。


何?薄暗いところに座ってスマホ見てたらホームレスなの?意味わかんない。
莉犬
なんか、変な人ばっかりなんだね。
世界って。
そんな感じで午前中をすごしていた。


何も考えずに過ごすことが出来た。


何を言われても悲しくなかった。


アイツらに言われるよりは、全然マシだった。


午後、みんながお昼ご飯を食べ終わった頃くらいの時間になると、聞いたことのある声が聞こえた。
??
どこ行きますか?
??
やっぱタピオカ!!!
??
俺はタピオカ嫌だわ。
??
ははは、順番に行こうね?
??
俺はゲーセン行きたい!!
その声が俺の前を通る時。
るぅと
あれ……莉犬?
その人は俺に、声をかけてくれた。




𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩

プリ小説オーディオドラマ