家で伸び伸びと過ごす。
特にすることも無く、暇だった。けれど。
あの時、自分のことだけ何も言わなかったことについて聞けるかな。
それから、前にるぅとくんの苗字を聞いてから他のみんなの苗字も気になるな。
さとみさんなら教えてくれるかな…
そう言うと、さとみさんはちょっと照れくさそうな顔をして、こう言った。
ちょっと照れて言ってるのが可愛くて、面白かった。
俺はクスッと笑って彼の名前を呼ぶ。
それから俺らはカフェに行ったりお花屋さんに行ったりした。
忘れていたけれど、今日はハロウィンで街中たくさんの飾り付けがされていた。
楽しんで色んなところを回っているうちに、気づくと夜になっていた。
そう言ってさとみくんは、俺の頭の上にポン、と何かを置いた。
手を伸ばして俺の頭の上に乗ったものを見る。
それは……。
まるでお店に売っているかのような出来栄えだった。
早速マフラーを首に巻いた俺は、さとみくんを見上げて話す。
そういうさとみくんの顔は、少しだけ赤かった。
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
これそこそこ新作〜(?)
見てね☆
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。