【モトキsaid】
彼女が家を出ていってしばらくして
頭がだんだん冷えてきて
「そういえばマサイの家行ったんだよな」って思った
また襲われてないかな
そう思った瞬間キスしてる2人が蘇ってきて
頭が痛くなった
俺が今マサイの家に行ったとしても
2人が実は浮気してて
今頃イチャイチャしてたらどうしよう
泣きそうな顔とかも全部演技で
「あんなキタイハズレの彼氏と別れられてよかった」とか
思ってたらどうしよう
頭の中を不安や不信感が駆け巡る
信じられない
親友に恋人を奪われたうえ
恋人は自分を襲った親友の家に逃げた
彼氏の俺より
襲ってきたマサイの方を信用するんだね
あなただけは俺を
ちゃんと見ててくれるって思ってたのにな
もう真実がどうだったとかどうでもいい
考えるだけ辛いから
あなたの下の名前さんがマサイとキスしたっていう事実は変わらないし
いまあなたの下の名前さんがどんなに弁解してきたとしても
俺は信じられる気がしない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。