第43話

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2022/01/12 14:00

次の日。


あなたside


事務所に来て早々、壱馬と目が合った。

川村壱馬
川村壱馬
昨日のインスタライブ見たで
川村壱馬
川村壱馬
その前に、昨日振り付け教えてくれてありがとう
(なまえ)
あなた
いやいや、全然そんなことないよ
川村壱馬
川村壱馬
でも、ほんとに助かった!
またよろしくな
(なまえ)
あなた
うん!

なんだって。


壱馬って、色んな人に気を配ってばっかりで。


羨ましいぐらいに。


私もそんな技術欲しいな〜。なんて思いながら楽屋に行った。


玲於
玲於
あなた〜?
楽屋に入るとすぐ玲於が話しかけてきた。


玲於が朝から話しかけてくるなんて珍しい。


何かあったのかな?
(なまえ)
あなた
どうしたの?
玲於
玲於
昨日、インスタライブ見たけどさ、手切ったところ大丈夫?
(なまえ)
あなた
っ、うん、まだちょっと痛いけど大丈夫
玲於
玲於
ふーん
隼
そりゃあ、結構ざっくり切れてたからね
涼太
涼太
気をつけなよ〜、衣装とかあるからね
(なまえ)
あなた
うん、ごめんごめん
あ、衣装のこと考えてなかった。


ヤバっ。やらかしたわ。


自分で言うのもあれだけど、スタイリストさんへ。


冬なので露出の多い衣装控えて欲しいです。


あなたより。


なんて手紙送りたいぐらい。


リスカなんてしなきゃ良かったのかな。


でも、1回やったから、そこから抜け出せない。


痛みと同時に、快感?爽快感?でも、表せないほど心が落ち着く。


今すぐ切ったっていい。


でも、メンバーにバレたら何言われることか。


でも、本当にやめられなくなった。


今日だって家に帰ったら、また切る。


玲於、いつ気づくかな。


龍友
龍友
あなた?どないしたんや?
(なまえ)
あなた
へ?あ、ごめん、考え事
メンディー
メンディー
めっちゃフリーズしてたよ
(なまえ)
あなた
まじ?ごめんごめん!
龍友
龍友
なんか悩んでんのか?
亜嵐
亜嵐
例えば〜、玲於が抱いてくれない!とか?
(なまえ)
あなた
は!?//
玲於
玲於
ちょ、まじ?
(なまえ)
あなた
なわけないでしょ!
裕太
裕太
そんなん玲於にお願いすればええやん。抱いてくださいって
(なまえ)
あなた
え〜//
玲於
玲於
お前やめろよ
(なまえ)
あなた
あ、もしかして、今の会話が襲う?
龍友
龍友
ぶはっ、ざっくり言ったらそういう事やな
(なまえ)
あなた
え?こんな普通の会話が襲ってる事になんの?不思議〜
隼
じゃぁ、あなたに問題です!

ピコンッ。


1件隼からLINEがきた。


「ゴム買ってきて」
隼
さぁ、玲於からこう送られてきたらなに買う?
(なまえ)
あなた
え?ヘアゴム!
玲於
玲於
はっはっはっ、まじであなた天才だな
(なまえ)
あなた
え?なになに?違うの?
龍友
龍友
ゴムは、夜の営みの方のゴムやで、コンドーム
(なまえ)
あなた
え〜!?そうなの?じゃぁ、玲於は変態だ
玲於
玲於
なんでそうなるんだよ、言ったのは隼だかんな
(なまえ)
あなた
ははっ。


こんなに笑えるの幸せ〜。


なんか、亜嵐くんと龍友くんの変態コンビに付き合わされてる玲於。


それを黙って見てる涼太くん、裕太くん、メンさん。


たまに会話に入る隼。


この7人やっぱいいな。


ずっとこのままがいい。


でも、今の私は玲於が抱きたくなるような身体じゃない。


でも、傷跡は残るかもしれない。


いつまで続くかな?


そう思った頃には歯車は狂い始めたのかもしれない。

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