第5話

#5
707
2019/05/13 04:34
ご飯はもう炊けていたからオムライスにした。


私のオムライスはオムレツを作ってご飯の上で半分に割る。


そしたらトロトロの美味しいのができるの。



少し間ができて、マサイさんを見る。



スマホにイヤホンを差して何かを聴いている。



私はその顔に見とれてしまった。



ふとマサさんが顔を上げる。
マサイ
マサイ
ん?どうした?
You.
You.
い、いえ!なんでもないです…
私はキッチンの方に向き直った。



あんな目で見つめられると恥ずかしい。



きっと耳まで真っ赤なんだろうな…



オムレツをご飯の上に乗せてマサイさんのところへ持っていった。
You.
You.
どうぞ
マサイ
マサイ
ありがと…?
これって、どうやって食べるの?
You.
You.
ここ、半分に割ってみて?
マサイさんが丁寧にスプーンで割っていく。



するとオムレツが2つに割れてオムライスになった。



トロトロのオムライス。
マサイ
マサイ
えへっ!すげぇ!!
無邪気な顔で喜ぶマサイさん。



なんか少し中学生っぽいなって思っちゃった。



でもそこも可愛い…
マサイ
マサイ
いただきまーす!
You.
You.
いただきます!
2人で手を合わせて食べた。



オムライスは温かくて。



すぐに食べ終わっちゃった。


私はマサイさんに食後のコーヒーを入れた。



私はミルクティー。
マサイ
マサイ
料理上手だね!めっちゃ美味かったよ!
You.
You.
あ、ありがとう//
マサイさんはりょうr
マサイ
マサイ
ねぇ
話してる時にマサイさんに止められた。
You.
You.
…な、何?
マサイ
マサイ
さん付けやめよ?
You.
You.
え…?
マサイ
マサイ
なんか…やだ
ちょっと拗ねた顔をするマサイさん。




可愛い…




あぁ、ダメだダメだ。



こんなこと思っちゃ。
You.
You.
わかった。ごめんね?
マサイ
マサイ
ううん、マサイって呼んで?
You.
You.
ま、ま…さい…//
マサイ
マサイ
恥ずかしがってるのかわいw
You.
You.
やめてよw
それからマサイとたくさん話した。



私たちはすぐに仲良くなった。



またレンタルしようなんて思っちゃって。



できれば本当の彼氏がいいなぁって。



そんな叶わないことまで想像してさ。
バカだなぁ…私。
マサイ
マサイ
そういえば、あなたは何歳なの?
You.
You.
16。高校二年生。
マサイ
マサイ
じゃあ、結婚もありじゃんかw
You.
You.
いやぁ…w
もしかして引かれたかな?


嫌なのかな?


ごめんなさい。
You.
You.
私、明日から学校なのでもういいかな?
マサイ
マサイ
ん。いいよ
それからお支払いをした。
玄関に向かっていくマサイさんが少し寂しい。
マサイ
マサイ
あなた?
俯いてる私の顎を上げた。
マサイと目が合う。
You.
You.
何?
マサイ
マサイ
また来てもいい?
You.
You.
…うん!
マサイが家を出た。


LINEも交換して、またやり取りできる。


男性が怖かったのに。


マサイなら大丈夫って思った。





また来てくれるよね。

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