「レンタル彼氏」ってなんなの…?
と思いながらも押してしまった予約ボタン。
明日には家にこの9人のうちの誰かが来る。
本当は指名もできるらしいけど、初めてだから…
私は明日のことが気になってあまり寝られなかった。
°ʚ翌日ɞ°
1人でつぶやく朝。
彼氏がいたらおはよって言ってくれるんだろうな…
こんな想像する自分、きも。
私はペシッとほっぺを叩いた。
ダサくねwww
今日はレンタル彼氏が来る予定。
誰か来るかわかんないけど。
でも写真で見た限り、私が気になったのはマサイさん。
なんかハーフ顔?っていうのかな?
優しそうだったし。
私は急いで着替えた。
朝10時頃。
ピンポ-ン
ドアを開けると、一人の男性。
マサイさんの手のひらが頭の上に乗る。
そしてぽんぽんされた。
…え?
彼氏ってこんなことするの?
そしてマサイさんを家に入れた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!