前の話
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今は2月。
そろそろバレンタインが近付いてきたそんな頃だった。
凌は1人、まだ誰もいない早朝の教室で考え事をしていた。
ため息まじりにそんなことことを考えていると…。
と、友人Aが背中を押してきた。
凌が俯いていると友人Aが肩に手をおいた。
凌は少し泣きそうになっていた。
だが、凌はどうすればいいのか分からずなやんでいた。
凌は少し落ち込んだように見えたが、今回こそはと気合いを入れ直した。
そんなこんなで、凌の告白大作戦が始まった。
そして、バレンタイン前日の放課後。
凌はあなたの席のところに行った。
凌とあなたはお互いに頬を少し赤く染めながらも、明日の約束をしてバラバラに帰って行った。
凌は家に着くと、明日のために手作りのチョコクッキーを作り始めた。
そして、一方のあなたの方も手作りチョコの準備に入っていた。
お互い似たようなことを考えながら、バレンタイン前日の準備を終え、その日を終えた。
そして、バレンタイン当日。
凌は告白に対する不安でいっぱいだった。
そして、学校に行き、放課後のことを考えてるだけで、1日の全ての授業が終わったのだった。
そして、約束の時間。教室には、凌とあなたの2人しかいない。
ドクドクとなる2人の心臓。
凌は大きく深呼吸し、口を開いた。
照れながら差し出したチョコクッキーをあなたは頬を赤く染めながら、静かに受け取った。
その言葉はあなたを気遣ったようなものだった。
あなたが差し出したチョコレートを凌は受け取った。だが、その時の2人の手は微かに震えていた。
そう言い、2人は両想いに気付き、晴れて恋人になれたのだった。
そして、それをネタに友人Aが凌をひやかしたのはまた別の話。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。